怖いのは10年後。家を買い焦る人、そうでない人

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中学生になって、

持っていないと仲間外れにされるもの。

 

・・・

 

”携帯電話”だそうです。

 

今どきの子どもたちは、

中学生からスマホを持つことが

当たり前になっている。

 

と、中学生の子を持つお父さんの

Sさんから先日教えてもらいました。

 

私はいま34歳ですが、

 

高1のときに広末涼子モデルの

ポケベル(笑)を

お年玉で買ったものの、

 

その時代は半年で終わり・・(涙)

すぐにPHSを持ちました。

 

学生が通信機器を持ちだした

初期段階の年代です。

 

その時はPメールDXとか、

通信費なしで着信履歴にメッセージを

入れる方法などが流行っていました。

 

たしかテレネームってみんな

言っていたような。。。

 

この話が分かる人は、

きっと私と同世代ですね。

 

話は戻りますが、

 

今家づくりの相談中のこの方は、

子どもが中学生に入ってから、

一気にお金がかかるようになった。

 

と言います。

 

具体的には、

塾、部活の遠征、スマホ。

 

この3つ。

それぞれ1万円くらいかかるものが、

しかも子ども2人分。

 

「いや、まじでお金が貯まらなく

なったんです。」

 

中学生の子を2人持つ、

Sさんがこうおっしゃるのも頷けます。

 

 

家を買うタイミングを考える

 

 

Sさんが考える住宅購入の期限は、

子どもが高校に入るまで。

 

できれば受験の半年前くらいには

新しい家を完成させていたい。

 

こういうイメージです。

 

W中学生の子どもを持つSさんは。

今の家計に余裕があるわけではなく、

 

住宅購入資金の上限を土地込みで

2,500万円と決めています。

 

今住んでいる借家を買い上げて、

耐震断熱リフォームをするのが、

おそらく予算的には現実的。。。

 

しかし、

 

築40年以上経っているこの家を

これから住宅診断をして、

 

リフォーム費用がどれくらい

かかるのかを見ていくのですが、

 

現実的には建物が古すぎて、

リフォームしてコストを

抑えることは難しそうな感じです。

 

そうなると土地を500万円程度で購入し、

2,000万円で家を建てるというのが

もう一つの選択肢となっています。

 

若い時だったら、

希望の土地に好きなように建物を

建てて3,500万円!

 

なんて感じだったのかもしれませんが

いまは選択肢にもありません。。

 

私から見ても賢明な選択肢だと

思います。

 

 

予算ありきの家づくり

 

 

Sさんは決めた予算で実現できる

最大限のことを実行していくという

形を取っていますが、

 

それは今の家計に余裕が多くない

ことを実感しているからです。

 

正直、収入的には住宅ローンを

3,500万円借りることは可能ですが、

借りれる額と返せる額は違います。

 

無理のない返済額を、

 

・理論上で理解するか

・実体験として理解するか

 

当然、後者の方が分かりやすいですよね。

 

これがいまいちイメージしずらい、

 

・結婚初期の子どもがいない時期

・給付金が貰える育休中の期間

(保育園に入る前)

 

この2つは危険ということです。

 

家計になんだかんだで余裕があり、

自分たちの適切な借入額がブレやすい

時期にあります。

 

夢を追いかけて、

立派な土地に立派な建物を建てる

場合が多いのもこのためです。

 

一方で、

子どもが中学生以上になっていて

家計運営が厳しい現実的な

時期になると、

 

多くの方は中古住宅や建売住宅を

選択します。

 

完全に価格重視。

なんとも分かりやすい変化です。

 

 

10年ショックに要警戒

 

 

あなたがもし子どもがまだ生まれる前

だったり、子どもが小さい家庭であれば、

 

今は全然大丈夫でも、

 

家を買うことによって家計が圧迫する

可能性があることを覚えておいてください。

 

10年経つと、

住宅ローン減税が終わります。

 

借入額にもよりますが、

月あたり2~3万円の負担増と

なるでしょう。

 

10年経つと、

住宅ローン返済額が上がる可能性が

あります。

 

10年固定金利を選択すれば、

ほぼ確実に上昇しますし、

 

変動タイプも10年後上がっている

可能性は否めません。

 

10年経つと、

建物の設備にも何らかの故障が

発生します。

 

そして子どもが中学生・高校に

なればSさんのような支出増が

きます。

 

多くの家庭では10年後にこのような

負担増が重なって訪れます。

 

こうなっても返していけるどうか、

正しい返済額を設定できるのは、

 

家を建てようと思った時。

 

唯一、この時だけなのです。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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