
分かっているんだけどね…
From:昆知宏@新潟住まいのお金相談室
よりによってこんな日に出張なんて・・・
今週の月曜日、出張で東京へ行ってきた。
そう、あの大雪の日。
その日は東京のセミナーに参加する予定があり、
まだ真っ暗の5時台の道を運転し自宅を出て、
9:30に渋谷を目指す。
東京で10:00から予定を入れる場合、
新潟駅6時台の新幹線に乗る必要がある。
前日からYahoo!ニュースなどを見ると、
明日は東京で過去最大級の大雪とのこと。
「むむー。これ明日大変そうだなあ。」
この時期に東京へ行くとなると、
日本海側の曇り空から一瞬解放されるのが
楽しみだというのに・・・
案の定当日の新幹線は、
新潟県内は順調に通過したものの、
関越トンネルを抜けたあたりから
雪が増えるといういつもとは逆転現象。
結果、東京駅には30分遅れて到着し、
ダイヤが乱れていて混雑が激しい山手線に
乗り10:30にようやく会場へ到着。
前の日からこうなることは、
だいたい分かっていたはずなのに
それ以上早い時間の新幹線に乗るという選択もせず、
予想通りにかなり疲弊してしまいました。
予測出来たのに避けられないこと
正直前日からなんとなく、
こうなることは予測していた。
ほぼ高確率でこうなるんじゃないかなと。
天気予報通りなら、
東北新幹線と上越・北陸新幹線が合流する
大宮駅で新幹線が遅れて詰まる。
大宮駅に詰まった電車から断続的に渋滞して、
高崎くらいからノロノロになるだろうと。
路線図や時刻表を見ていてもいつまでも飽きない系の私は、
こういうところで脳が動いてしまう(笑)
新幹線の車中、妻からも
「NHKは雪の臨時ニュースになってるよー」
とメールが入り完全に予想通りの展開。
時間内に到着するのは予想通り、
諦めざるを得なくなりました。
結果30分遅れて到着したものの、
参加者の7割くらいの方は
普通に間に合っており
(この日は東京の人も大変だったはず)
自分自身の準備不足を痛感したわけです。
これ、セミナーに参加する方だったら
それでもまあOKですが、
セミナーでもし講師として話す側だったら
シャレにならないことです。
この場合、遅刻を100%避けるには
“前泊”するというのが最善の手立てになります。
つまり事前に未来のことを予測して、
“前泊”という対応を取っていれば何の問題も
なかったこういうわけですね。
どうしてこういうことを言っているかと言うと、
大雪と同じようなトラブルは、
家計にだって起こり得るからです。
あなたもない?
「本当は分かってたんだけどね」的なこと。
いや、
頭では自分を正当化しようと
“予定外”とは言うものの
実は本当はなんとなく分かっていた。
こんなことありませんか?
今回の雪みたいなものです。
なんとなくほぼそうだろうと、
事前に分かっている状態ですね。
こういうことって家計に置き換えると、
どんなことがあると思いますか?
実は結構あるんです。
その1:
息子を国立大学へ行かせるつもりが、私立大学になった。
これはもう願望ですよね(笑)
確率的に言えば、
国立大学へ進学する割合は
文部科学省の発表によると25%程度みたいです。
なので降水確率75%なのに傘を持って出ないで外に出る。
家計的にはこんな感じです。
その2:
変動金利で組んだ住宅ローンの金利が上がってしまった。
住宅ローンの金利が今後どうなるかなんて誰にも全く分かりません。
でも今は過去最低水準なので今後もし変化があれば、
金利は上がることしかありません。
あなたがローンを借りている最中に、
それが起こるかどうかは分かりません。
でも心のどころで金利が上がる恐怖を、
あなたも持っているはずです。
心のどこかで金利はいつか上がると思っているのに、
特に何も対策を考えていないと行き当たりばったりに
なってしまいます。
その3:
子どもが増えて生活費がめちゃくちゃ増えた
子どもがいる前と子どもが産まれてからの家計は激変します。
共働きでガンガン働いて自分たち以外にお金がかからない状態。
お母さんが育休中で、子どものお金もどんどんかかる状態。
家計が相当変わってしまうことは、
アタマの中でちょっと考えてみるだけで想像できますよね。
生活費が増えることは分かっていても、
収入が減ることを見落としている人は
実はかなり多いのです。
こんな感じで本当は、
“きっとこうなるんだろうなあ”って分かっているのに、
分かっているのに何もしておかないと、
結果はそのまま悪い方になってしまいますよと、
東京出張の遅刻で思ったのでした。
事が起こった時に何かのせいにしていても、
結果は決して好転しないのです。
そう本当は、
分かっているんだけどね…