30代から始める資産運用のお話...の前に大切なこと

今から7年前、独立する直前の事です。

住宅に係る仕事をしている人たちの

飲み会にお声がけをいただき、

「FPっぽいことを何か話してください」

と、お題を頂きましてお金についての

話をしたことがありました。

なんで突然こんなことを記事に

したかというと、

昔のパソコンを整理していたら、

その時のデータが出てきたのです。

今思い返してそのレジュメを見ても

内容がかなり的を得ており秀逸で(笑)

このまま言う通り実践していたら、

この7年間でそこそこの資産築けて

いたように思います(!)

7年前当時は資産運用をする人など

かなりの少数派。

なので実際その通りにしていた方は

おそらく参加者の中には、

誰もいなかったと思います。。

何気なく居酒屋でしかも無料で

話していた内容は価値が

あることなので、

今日はこの話題をシェアします。

あなたが今からこれらを実践すれば

きっと10年後に一財産築けている

ことと思います。

学校では習わない家計の方程式を理解する

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まずはこの公式をご覧ください。

【収入】ー【支出】=貯蓄

はい、これは当たり前ですよね。

当たり前なのですが感覚上、

90%以上の家計はここどまりです。

そして残りの10%の方の思考はこうです。

【貯蓄】×【運用】=資産

合体されると、

【収入】ー【支出】=【貯蓄】×【運用】=資産

となります。

この公式を覚えておいてください。

では次のステップへいきますね。

STEP1:収入と支出をハッキリさせる

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収入については毎月の給与明細と

年間の源泉徴収票を見れば

分かりますよね。

支出については正確に記録しないと

なかなか分かりませんが、

通帳を最新の状態に記帳して

・2019年の1月1日

・2020年の1月1日

これらの通帳残高の差額を見れば

年間支出が分かります。

家計管理においては年間の支出を

把握できればもう今後は攻略したも

同然となりますから、

細かく家計簿をつけるくらいなら

ざっくりこの把握でもいいです。

お金の使い方のクセを掴みたい方は

1年間だけでも家計簿を付けてみると

己を完全に把握することができるでしょう(笑)

年間支出をハッキリさせたら、

次のステップへ進みます。

STEP2:収入を上げる3つのポイント

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・出世

・転職

・独立

ポイントは3つです。

今思い返せば、

会社の求めるものにアジャストして

自分の主張をある程度放棄すれば、

出世することってそんなに難しく

ないように思います。

・社長の方針は違う気がする

・上司がむかつく

・同僚がきらい

どうしてもこういう私的な感情が

出てしまいますが、

・社長の方針イズベスト

・上司が大好き

・同僚はみんな仲間

と、こんなふうに考えると

出世は早いような気がするのですが

あなたはどう思いますか?

ほとんどの人は聖人ではありませんから

転職という手段になり、

最終的には私みたいな独立という

道になるかと思います。

収入を上げるチャレンジはどれでも

良いと思いますが、

いざ独立してみるとその時は

どうしてもできなかった

”出世する”という選択肢のほうが

簡単に思えるから不思議です。

ちなみに同時の飲み会に参加していた

メンバーは全員転職か独立してます(笑)

STEP3:支出を下げる3つのポイント

 

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収入を上げる選択肢で

”転職”と”独立””は人生をかけた戦い?

となるためリスクを伴います。

リスクをとりたくないという場合は、

支出を下げる手段を考えるのが

最も簡単かつ最短ゴールです。

ここは具体的にいきましょう。

ポイント1:住宅ローンを無理なく設定する

既に住宅ローンを組んでいないという

前提での話になりますが大事なのは、

・住宅ローンを3つ以上比較する

・固定金利が無難

・変動金利で行く場合は金利が2%上がった時の月々返済額を事前に把握しておく

ということです。

これは借金によって

・将来の支出を不確定要素で変動させない

・借金で取らなくても良いわざわざリスクをとらない

という意味合いですね。

ポイント2:保険を見直す

・学資保険や老後の貯蓄保険に入らない

・更新型保険に入らない

これについては、

保険会社も運用難の時代でいい利回りを

お客さんに提供するのが難しくなり

途中解約のキツイペナルティのわりに

わずかしか増えません。

途中解約のペナルティと

保険会社の取り分がないNISAとかで

自分自身でやった方が断然いいですよ。

というお話です。

2020年現在は、

・つみたてNISAや

・iDeCo

という国の制度もあり

保険オンリーでお金を貯めるメリットは

更に薄くなってきたように思います。

また、日本の保険会社に多い

10年更新型で10年毎に保険料が

増えていってしまうタイプも

非更新型※保険料がずっと一定なタイプ

に切り替えることでトータルコストを

押さえられる可能性が高まります。

ポイント3:毎月の生活費の上限を決める

次は家計管理の面です。

・クレジットカードを無制限に使わない

・毎月が赤字になっている

・夫婦別々に家計管理している

クレジットカードは使ってもいいのですが

上限なしに例えば請求書が来て

10万円を超えてギョッとする状況は

よくないですということです。

光熱費や公共料金の固定費だけ

ポイント狙いでカードを噛ませて

それ以外の固定的ではないものは、

現金か残高チャージする電子マネーで

管理すると上手くいくでしょう。

さらに毎月が赤字になってしまって

いるという話もよく聞きますが、

収入内で暮らすことを心掛けるだけで

家計は一変します。

要は我慢の問題ですよね。

一番良くないのは月々が赤字で

ボーナスで何とか補填している状況で

住宅を買ってしまうことです。

コロナの影響でボーナスが出なくなり

家計が苦しくなってしまうケースは

まさにこのパターンです。

ボーナスはおまけ程度と考え

月収を大きく超えた暮らしは

避けるのが無難でしょう。

あとは家計管理の方法として、

結婚して子どもが生まれたら、

家計はひとつにしてしっかり貯蓄を

しておいた方が後々お金がいるときに

重宝するはずです。

STEP4:ここまで来てようやく資産運用を考える

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・収入を上げる可能性を考える

→あれば実行、なければそのまま

・支出を下げる可能性を考える

→あれば実行、なにかしらあるはず

行方不明のお金をなくし対策実施後に

出てきたお金をしっかり貯める。

お気づきかと思いますが、

ここまで来ればそのまま貯めるだけで

資産運用などしなくても

今までよりもはるかに貯まります。

ここから応用を利かせて資産運用を

勉強してリスクの少ない積立投資から

始めてみる事は将来の貯蓄に

莫大なる影響を与えるはずです。

今よりお金が貯まるようになり

そこに運用の力を働かせるから当然です。

私はこの話を2013年にしました。

その通りに7年前に実践していれば、

・数百万円の差は確実

・人によっては一千万円超の差

と事実なっていました。

「お金を使うな!」

ということではありません。

・身の丈にあってない借金をしない

・収入以上の支出をしない

・無駄な支出をコントロールする

どれも良く考えれば超基本とも言える

ことばかりです。

それほど難しいことではありません。

これだけでも守るだけで、

塵も積もれば山となるのです。

『家を買おうと思ったら→モデルハウスへGoGo!』

『資産運用をしようと思ったら→本を読んでおススメでGoGo‼』

ではなくて、

まずは自分自身の家計をしっかりと

理解することが大事。

というお話でした。

このあたりがスッキリしていると、

家を買う時のお金の不安はかなり

軽減されるのは間違いないでしょう。

PS

人生でお金のことを真剣に考えるのは

家を建てる前が絶好のタイミングです。

一生に一度でも真剣にお金のことを考えると

あなたが手に入れたい未来へ辿り着ける

可能性がグッと高まります。

家を建てる前にお金のことを、

第三者のファイナンシャルプランナーと

一緒に考えてみたいともしあなたが

思ってくれたのであれば、

マイホーム予算診断サービス

ご活用ください。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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