退職金と住宅ローンの密接すぎる関係

OPP_0001rr00

 

私事ですが、

先日35歳になりました。

 

35という数字を聞いて

真っ先に思い浮かんだのが、

 

悲しいかな・・・

職業病ですが・・・

 

『フラット35』でした。。。

 

TVでもCMをしている

完全固定の住宅ローンですね。

 

同時に思い浮かんだのは、

35年返済という言葉。

 

生まれてすぐに35年ローンを

組んだら、

 

ようやく35歳になった今、

完済するんだなあと思った瞬間、

 

「長い、長すぎる・・・」

 

と思ったわけです。

 

だって35歳の今から、

ローンを組んだら完済が70歳。

 

うーん想像もつかない。。

 

というか、

 

「生きてる・・?(やめましょう)」

 

 

冷静に考えると住宅ローンは人生そのもの

 

 

私は28歳から住宅ローンを

スタートしたので、

 

35年ローンでも完済が63歳です。

 

まあこれならまだ現実的かなあ

とも考えることもできますよね。

 

しかし住宅取得の年齢は年々、

晩婚化とともに遅れてきていて、

 

35歳取得で35年後は70歳。

40歳取得で35年後は75歳。

 

こんなケースが一般化してきています。

 

これだと完済時が高齢すぎるため、

35年を初めから短縮するわけですが、

 

そうすると短くなった分、

月々の返済が増えて圧迫し

 

家計がうまく立ち行かなく

なることも目立ちます。

 

家計が火の車というやつですね。

 

 

住宅ローンは80歳まで借入可能

 

 

 

あなたはご存知でしたか?

 

住宅ローンは銀行によっては、

80歳まで借り入れることができます。

 

したがって、

40歳前後で住宅を取得する場合

最も実際は現実的な資金計画は、

 

住宅ローンはとりあえず35年で

組んで月々の返済をなだらかにし、

 

実際は60歳か65歳の退職金で

繰り上げ完済するというのが、

現実的な返し方となります。

 

しかしこれはお気づきの通り、

 

”まとまった退職金がある”

 

というのが大前提の話になります。

 

大企業にお勤めであったり、

公務員として働いていれば、

 

ある程度の退職金を読むことは

可能ですから、

(リスクは0ではありませんが)

 

非現実的ではない資金計画と

いっても過言ではないでしょう。

 

しかし、

 

多くのひとが該当する

 

”ある条件”

 

にあなたが合致していれば、

この返済方法は無謀極まりない

ものとなります。

 

それは何かというと・・・

 

 

 

退職金の額が分からない

 

 

きっとあなたもそうだと思います。

 

自分自身の退職金が、

だいたいいくらもらえるかを

知らないという人が圧倒的なのです。

 

職場で調べれば正確ではなくても

だいたいアタリがつけられますので

 

事前に分かる範囲でも調べたほう

がいいことは間違いありません。

 

1,000万円もらえると勝手に

思い込んでいるだけだったり、

 

そもそも退職金制度がなかったり

なんていう事実はできるだけ

早めに掴むのが得策です。

 

実際私も今まで勤めた4社中、

退職金制度があったのは

1社だけでした。

 

企業によって社長の裁量によって

その人の退職金額を決める制度も

実際にあり、

 

そのような制度を希望する経営者も

少なくありません。

 

そうなるとあなたにとって

退職金はブラックボックスです。

 

(社長も人ですから、

会社に貢献した人にはたくさん

あげたいと思うからです。)

 

退職金を把握することは、

あなたの強固たる住宅資金計画を

作ることに繋がっていきます。

 

調べても分からなかった場合は、

退職金は極めて少なくみるか、

 

ないものとして資金計画を考える

ことを強くお勧めします。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。