生命保険見直しの間違ったタイミングとは?

日本人は生命保険が大好き。

これってよく知られることです。

私もファイナンシャルプランナーの資格を

取る前はパリッとしたスーツで決めた

なんとなく凄そうな保険マンから

たくさん保険に入っていたものです。

(今は全部やめましたけれど...)

あなたの生命保険の加入状況はいかがですか?

相談者の保険の内容を見させてもらうと

やはり入りすぎの傾向が強い。

保険の支払いが多くて家計が苦しいとなれば

少し本末転倒のような気もします。

内容をよく見ていくと、

・割と最近に加入したという方

・最近に見直しをした方

というケースが結構多く見られます。

これらの理由はきっと、

「家を買う前に家計を見直そう。」

こういった動機なのかなと思います。

確かに大きな買い物をする前に、

家計のディフェンスをしっかり

固めておこうというのは

気持ちは分かります。

私も昔はそうでした。

しかし家の建てようと思った時に、

保険を見直すのはタイミング的には

微妙だったりします。

保険を見直すバッドなタイミング

board-3700116_1280 (1)

家を買おうと思い始めた時に

保険を見直すのって

一見するとベストタイミングのように

見えますよね。

しかし、正直これはバッドタイミング。

「え?なんで?」

と思いますよね。

でも弊社に相談にいらっしゃる直前に

生命保険を見直してこられる方、

もしくは新しくガッツリ入ってくる方が

結構多いのですがいつも微妙な気持ちになります。

なぜなら、

またすぐに見直した方がいいだろうという

ケースが目立つからですね。

これは何故かを説明します。

もしあなたが今、

賃貸に住んでいたら

死亡しても働けなくなっても、

遺された家族の家賃はなくなりませんよね。

しかし家を建てるとどうだと思いますか?

ほとんどの住宅ローンには、

死亡保険やその他の保険がセット

されており、

所定の状態になるとローンの支払いが

免除されるのです。

家賃ではなかったものが、

住宅ローンを組むと付いてくる。

これを”団体信用生命保険”と言います。

※通称:団信(だんしん)

保険を見直すベストなタイミングとは?

live-1532301_1280

生命保険を見直すタイミングで

ベストなのは住宅ローンを

どこで組むのか決まった時なのです。

例えば第四銀行でローンを組めば、

返済途中にもし死亡すれば、

ローンが0円になります。

あなたが3,500万円のローンを組めば

事実上3,500万円の死亡保険を

組んだことになります。

保険料はローンの返済額内に

含まれてます。

第四銀行でローンを組めば、

50歳以下で健康状態に問題なければ

途中で悪性のガンになっても、

ローンが0円になります。

あなたが3,500万円のローンを組めば

事実上3,500万円のガン保険を

組んだことになります。

フラット35でローンを組めば、

身体障害保険も付きます。

いわゆる就業不能保険というカテゴリで

途中で身体障害等級1、2級に

該当すればローンが0円になります。

さらに金利を+0.24%上乗せすると、

ガンや三大疾病、要介護2以上でも

ローンが0円になります。

これらの実質保険料は、

大きな保障を買える割に割安で

あることが多く、

住宅ローンでしっかりと大きな

保険をかけて、

足りない分だけでスポットで、

生命保険に入っていくという手順を

踏むことによって、

あなたの生涯支払い保険コストを

莫大に下げることができるのです。

保険でしか解決できないことだけ保険に入る

bless-you-1175296_1280

保険の原則はこれです。

住宅ローンを支払っている途中で

その返済ができなくなっては困るので

住宅ローンの保険はしっかりと

加入をすべきでしょう。

あなたもそう思いますよね?

しかしそれ以外はどうでしょうか。

本当に必要でしょうか?

ここをしっかり考えることが大事です。

入院したら5,000円。

ガンになったら100万円。

これは保険でないと解決できませんか?

実は貯金でも解決できませんか?

今貯金で解決できない場合は、

保険加入も必要となりますが、

10年後、20年後は大丈夫そうであれば

10年短期型であれば驚くほど低の

保険料で加入ですることもできます。

また、保険で貯金する時代では今はありません。

保障を目的ではなく単に保険で

貯金を目的として加入する時代は

終わりました。

日本だけではなく世界中に広がっている

低金利政策で主に国債という

国への貸し出しで運用している

保険商品の多くは現在利回りは

著しく低下しています。

そのため主力はお金を増やしたいのであれば

株などで運用するタイプの保険になりますが

仕組みが複雑なうえに、

そもそもお金を増やす目的であれば

NISAやiDeCoよりもメリットは少なく

十分に商品性を検討していった方が

良いでしょう。

PS

2020年8月27日にGoogleが

保険事業に参入するというニュースが

ありました。

あなたの日々の

行動履歴、健康状態、運動状態が

ビックデータにストックされ、

今から10年後にはAIによって、

あなただけでの最適なプランが

低コストで提案される時代が

当たり前になっているかもしれません。

住宅ローンもフルオンライン化は

時間の問題とも言えます。

たぶん、金融業界は激変します。

その時代の到来にはもう少し

時間がかかりそうですが、

保険の支払いコストであなたの

家計を無駄にしないように

知識を得ることが大事です。

ガチで保険の見直しをすれば、

それだけで住宅購入に手が届いたり、

老後の残るお金が増えたり、

こういった相談者の方々は、

これまでにたくさんいました。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

関連記事