数字の錯覚。
住宅購入をする際には、
いくつかこのようなことが
起きます。
日常目にすることのない
多額の金額ですから、
感覚が麻痺してしまうのは
仕方がないことです。
特に住宅業界では、
大きな金額を少なく見せる
テクニックが多数存在します。
例えば住宅ローンを
35年返済にすれば、
月々の返済額が返済期間が
長ければ長いほど安くなります。
最近では40年ローンも登場し、
金額はより小さく映ります。
さらに住宅ローン金利も、
固定金利よりも変動金利の方が
安いので同じ借入金額でも
変動の場合は安く見えるのです。
このように住宅ローンには、
購入者の意欲を冷ませないよう
できるだけその金額を小さく
見せる方法があるのです。
そしてそのようなことは、
あともう一つあります。
それは・・・
ボーナス払いの数字の錯覚
まずはこの図をご覧ください。
例えば4,000万円を35年返済
金利1%で借り入れた場合、
月々返済額は112,914円にも
なります。(パターンA)
うわーすごい額!
と思った方。
それが正常な感覚です。
ここで全く同じ条件なのですが、
こうなるとどうでしょうか。
月々返済額79,661円
ボーナス時返済額199,866円。
(パターンB)
多くの場合、
「なんかいけそうな気がするー」
となってしまうのです。
月々返済額が3万円以上
下がっているので、
なんかお得感がありますが
それは完全たる錯覚です。
年間返済額で計算しよう
当たり前の話ですが。
先ほどのパターンAでもBでも
年間返済額つまり、
1年で支払う総額に変わり
ありません。
つまりどちらを選択しても、
家計的には全く変わらないので
月々11万円がきついと思ったなら
いくらボーナスで月々返済額を
下げてもきついのは一緒です。
ボーナスが安定的に読める職場に
お勤めの方ならまだしも、
そうでない家庭でボーナス返済への
配分度を高めると、
家計は簡単にクラッシュするのです。
ボーナスというのはあくまでも
約束されているものではなく
原理原則として企業の業績が
好調の時に多く配分される
ものです。
そのため額が少なくなっても
文句は言えません。
それだけ変動幅のあるものへ
依存度を高めてしまうのは
危険極まりないのです。
ハイリスクの組み合わせを知ろう
この考え方で行くと、
住宅ローンを組むときに
最悪の組み合わせがあります。
それは変動金利のローンに、
ボーナス返済を多くする行為です。
変動金利のため月々の返済額も
将来的に読めませんし、
(現状は下がることは考えにくい)
支給額が変動するボーナスでの
支払い配分が多くなると、
その住宅ローンはコントロール
不能な暴走状態に陥る可能性を
持つこととなります。
この時のリスクは、
金利が上がり月々返済額や
ボーナス返済額が上がると同時に
ボーナス支給額が下がるという
完全たるダブルパンチに
なってしまうのです。
こうなってしまうと、
持ち家なんてとても楽しめません。
ただただローンに追われ何とか
返していくのが精いっぱいで
節約節約に日々になってしまいます。
私はあなたにはこうなる可能性の
芽は完全に摘んでから
ローンをスタートさせてほしいと
切に願っています。
あなたの職場のボーナスは、
絶対に大きな減額なく支給され
続ける自信はありますか?
これYESと言える人は、
ほんの一握りでしょう。
だからこそ言います。
ボーナス払いは、ほどほどに。
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保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。