少し前に第四銀行が静かに
住宅ローン商品改定を行いました。
※2018年3月現在
あまり知れ渡っていないと思うので、
今日はこの話をしていきます。
今まで第四銀行の住宅ローンは、
・保証料前払い型
・保証料後払い型(+0.2%)
という2つのラインナップが
ありました。
ここに今度から、
・保証料後払い型(+0.4%)
という商品が追加となりました。
「保証料って何!?」
と思う方がほとんかと思いますので、
保証料について説明します。
『保証料』とは、
個人で銀行からお金を借り入れる際
金融機関が個人の保証人を取らない
代わりに、
金融機関系列の保証会社を付けること
で発生する費用のことをさします。
第四銀行の場合は、
”第四信用保証”という会社に、
あなたの保証人になってもらうために
支払う金額であり、
拒否することはできません。
つまり必要諸経費なわけです。
保証料は諸費用で大きな割合を占めます
この保証料なのですが、
金額がばかになりません。
すごいざっくりですが、
35年返済をしたときに、
だいたい借入額の2%相当に
なると思ってください。
なので3,000万円借りれば、
約60万円となります。
住宅購入の諸費用の中で、
最も大きな割合を占めることが
よくあります。
これは35年間一度も繰り上げ返済
しなかったときの概算なので、
もし仮に35年の半分の17年くらいで
ローンを完済したときは、
ちょうど半分ではありませんが
いくらかは保証料は戻ってきます。
保証人代わりのこのお金を、
住宅ローンを借りる時に、
一括で現金で払うことを、
”保証料前払い型”
と言います。
最初に現金を出したくなくて、
金利に上乗せして払う方法を
”保証料後払い型”
と言います。
『前払い型』と『後払い型』どちらが得?
3,000万円を35年返済で借りると、
ざっくり試算でだいたい2%と
さきほど申し上げました。
なので保証料前払い型ですと、
仮に60万円先に支払うわけです。
では、保証料後払い型だと
どうでしょうか。
第四銀行のネット公開変動金利
0.925%で計算してみます。
※最後まで金利が一定で試算
ケース1:前払い型で計算
前払い保証料:600,000円
35年利息:5,129,043円
合計:5,729,043円
ケース2:後払い型(+0.2%)で計算
前払い保証料:0円
35年利息:6,306,530円
合計:6,306,530円
はい。
答えは先に払っておいた方が
良いとなります。
なので一般的には保証料は、
前払いが鉄則です。
じゃあ、保証料後払い(+0.4%)って何のメリットが?
ふむふむ。なるほど。
保証料は基本前払いね・・・。
と思ったあなたは、
じゃあ保証料+0.4%型の
意味を感じませんよね。
この商品なんで作ったの?
とお思いになるのも無理もありません。
さきほどのシミュレーションを
持ち出すと、、
ケース3:後払い型(+0.4%)で計算
保証料:0円
35年利息:7,508,039円
合計:7,508,039円
0.2%上がっただけで、
後払い保証料分が120万円も
上がってしまいました。
「誰がこんな商品選ぶの!?」
となるのですが、
実はもちろん銀行にも勝算が
あるわけです。
第四銀行に審査を出すと、
保証料0.4%ならOKですと、
回答が来る時があります。
「えーーー・・・」
と思うところですが、
この時他の銀行と比較して、
+0.4%になったとしても、
お得な場合があるのです。
住宅ローンは、結構複雑。
全体利息や諸費用を計算していって
ようやくベストな解が導き出せます。
今回の第四銀行の住宅ローン改定は
完全に玄人向けですが、
このサジ加減が住宅ローンを
ある程度知っている人なら、
人によっては
第四銀行保証料後払い型(+0.4%)が
ベスト条件になることもあるのです。
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