後悔しない住宅購入と教育費準備の両立

「カンパーイ!」

先日、夫婦で祝杯をあげました。

やはり”コレ”がなくなるのって、

気分がいいものです。

それは、奨学金です。

大学に行く際に借りていた奨学金を

夫婦ともについに先日完済しました。

奨学金の利息はとても低利率のため

繰り上げ返済するメリットがなく

ダラダラと返済していたのですが

その借金がついに終わったのです。

借金がなくなるってこんなに

スッキリするものなんだと

改めて思いました

最大の大物である住宅ローンは

まだ残っているわけですが、

借金がなくなった時の爽快さを

感じると少しでも早くやつけたい!

と繰り上げ返済を頑張る力が

また湧き上がってきました。

私はもうすぐ家を建てて10年を迎えて

住宅ローン減税も終わるので、

減税終了以降はさっさと借金を返して

いった方がメリットがあるのです。

巷では低金利の住宅ローンを返済するよりも

資産運用をしたほうがトク理論もありますが、

借金が減る爽快さというのは

思ったよりも大きいのです。

バランスをとってやっていこうかなと思っています。

やはり住宅ローンは当たり前ですが

少しでも身軽にいることに越したことがない。

収入に見合った無理のないローンというのは

生きていく上の精神衛生上とっても

大事なことなんです。

ローンが始めるとこれを常に思います。

さて、今日は住宅ローンを返していく上で

切っても切れない関係にある

”教育費”

についてお話していきます。

実際大学でいくらお金がかかかるのか?

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マイホーム予算診断書を作成するときに

私は大学進学時にかかるお金についても

お話をします。

まだ子どもが小さいうちは大学に

行くかも分からないし、

先過ぎてよく見えない話ですよね。

でも、大学進学時にかかるお金というのは

莫大ですからできるだけ早くから

意識的に準備をすることが大事なのです。

ザックリ言うと、

公立大学の学費は4年間で250~300万円。

私立大学は学科にもよりますが、倍の600万円としましょう。

これ以外にも自宅から通学した場合の交通費。

月当たり1万円だとすると、4年で50万円です。

自宅から出た場合には、

アパート代、光熱費、食費が発生します。

仮に大学へ進学したとなると、

パターン的には以下の4つになります。

①公立自宅

②公立自宅外

③私立自宅

④私立自宅外

ちなみに私は、②でした。

アパート代は4万円。

食費は3万円。

光熱費は1万円。

お小遣いみたいな雑費は2万円。

こんな感じで過ごしていましたね。

学費とアパート代は親に出してもらって

(親自身も借金をしてくれていました)

食費・光熱費・雑費は奨学金で、

足りない分はバイトをしていました。

ざっと計算したら私自身は4年間で

850万円くらい実際にかかっていたのです。

場合によってはもっとかかるこの

大学進学時にかかるお金を、

あなた自身が子に無借金で出したいと

思った時に結構大変だと思いませんか?

子ども2人で、850万円×2=1,700万円

ですから住宅購入にも匹敵する額です。

学資保険では全然足りない

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教育費を貯める王道鉄板のパターンは

学資保険ですよね。

毎月10,000円~15,000円程度を

12年~17年間積み立てるケースが

ほとんどです。

それでこれの満期金なのですが、

だいたいが250~300万円なんですよね。

公立大学の学費に一致しています。

または国からの児童手当を手を付けずに

最後まで貯め切ると一般的な家計では

約200万円になります。

自宅から公立でも私立でも大学に行ってくれれば

おおよそ資金調達の目途が立ちます。

しかし自宅外通学であれば全然足りません。

1人暮らし費用がここにプラスして

4年間で500万円乗ってくるのです!

確率的に言うとあなたの子どもが

大学に進学した場合、

進学先は以下になります。

【国公立 自宅】5%

【国公立 自宅外】15%

【私立 自宅】20%

【私立 自宅外】60%

※文部科学省のデータから分析

つまり75%は自宅外進学となり、

ほとんどのケースで学資保険程度の

貯蓄だと子どもの進学費用を

全額賄うことが難しいのです。

住宅購入にも支障が出るケースが大半

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子どもの大学進学時にかかる費用、

ならびに大学進学時までにかかる費用を

全部出してあげたいとなったときに、

その費用を全部出すことは難易度は結構高い。

ということをなんとなく感じていただけましたか?

気持ちではそう思っていても

住宅ローンの額が大きすぎると、

実際は無理というケースが多いのです。

ここで問題になるのは、

”家”を取るのか、

”教育費全額負担”を取るのか。

ということです。

どちらもMAX希望通りにするには、

かなりの世帯年収が求められます。

新潟でそれをできる家計は実体験から

それほど多くないと思います。

つまり気持ちではそう思っていても

いざ子どもにお金がかかるように

なってくるとそれができないことに

いつか気づく時が来ます。

ない袖は振れませんから、

あなた自身が教育ローンを組むか

子ども自身が奨学金を組むか、

若しくはその両方となります。

それならそれで構わないというのなら

問題ないのですが

「そんなはずじゃなかった!」

と後で思っても住宅ローンを組んだあとだと

後戻りはできないのです。

家に対する想い。

子どもの教育費に対しての夫婦での考え方。

このあたりはバランスをとるか、

夫婦間で方向性は一致しておいた方が

後に余計な悩みをケンカをしなくても

済むでしょう。

今は何でも借金でとりあえず解決できる

時代だけに

・あなた自身が後で困らないよう

・子どもが社会に出てから重すぎる借金を

背負ってスタートしないよう

しっかり考えておくことが大事です。

そのターニングポイントは、

住宅購入時。

ここにあるのです。

PS

教育費を計画的に準備して、

家も無理なく手に入れたいと

もしあなたが思っていれば

マイホーム予算診断サービス

することで現実を知ることができます。

それを元にどう今後をやっていくのか。

ベンチマークがあるだけであなたの

お金における心理的負担を

大きく軽減することができます。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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