From:昆 知宏@新潟住まいのお金相談室
昆「75歳以降赤字になっちゃってますね。」
夫「え?うちって75歳以降どうすればいいの?」
昆「そうならないために今のうちから対策しておけば大丈夫です。」
夫「でもおれ75まで生きないから関係ないわ。」
妻「何言ってんの、あんたが死んでも私は90まで生きるんだから。」
資金シミュレーションを、
説明しているとよくある光景はコレ。
「あ、おれそんなに生きない予定
だから大丈夫です。」
突然ですが、
自分の寿命って考えたこと
ありますか?
何歳まで生きられる
なんて検討もつかないし
普段あまり考えることも
ないですよね。
厚生労働省の最新のデータによると
男性が80.5歳。
女性が86.8歳。
こんな数字が出ています。
現在の日本人の三大病気である
「がん」
「心臓の病気」
「脳の病気」
の治療方法は年々進化しており、
今後さらに平均寿命が延びるとも
言われています。
このような時代に私たちは、
90歳くらいまでは生きることが
当たり前になるのかもしれません。
長生きできる喜びを享受できる一方
一生でかかるお金もアップしていく。
それは同時に老後の蓄えを
しっかり準備しておかないと
老後の生活に不安を残す。
こんなことを意味します。
あなたの赤字ポイントは何歳か?
新潟住まいのお金相談室では、
正真正銘偽りのない生涯設計表を
作っています。
なんであえて正真正銘って
言うかというと、
私は”住宅を販売する立場”
ではないので、
「このままでは家は買えません」と
普通に言えるからです。
もちろんできればこういうことは
言いたくないですし、
そういった場合については対策も
考えます。
一方で住宅を売る側の立場であれば、
せっかく来てくれたお客さんに
あなたはこのままでは家を買えません
とはなかなか言えないものです。
住宅営業の仕事をしていたときは、
これは言えなかったです。
赤字確率50%
しかし実際のところ、
家計の対策なしで家を建てた場合、
正直にお話すると、
約半数の方が人生のどこかで
赤字になってしまっています。
(これも結構衝撃ですが)
例えば、
今の生活水準のまま、
あなたが希望する土地と建物を
35年ローンで買った場合、
75で赤字になりますとか、
85歳で赤字になりますとか
こういう感じです。
相談者の方も、
自分が何歳まで生きるかどうか
なんて分からないので
いつもこういう時どうしたら
いいのか困ります。
しかし75歳以降まで生きたときに
(平均的に十分にあり得る)
お金がなくなってしまっては、
どうしようもありません。
90歳まで家計が成り立つか
というわけで、
新潟住まいのお金相談室で
シミュレーションを作るときは
90歳まで生きる前提で
シミュレーションを作ります。
ここまで見ていけばとりあえず
大丈夫、というところですね。
このとき老後に、
お金を貯められるかどうかは
住宅ローンを何歳で返し終わるか?
が綿密に関わってきます。
例えば30歳で35年の住宅ローンを
スタートすれば
仕事をしているであろう65歳で
ちょうどローンが終わりますが、
40歳で住宅ローンをスタート
すれば75歳になってしまいます。
65歳で返し終わるためには、
25年返済にしてもいいのですが
10年短くした分は、
家計の負担が重くなり
今度は教育費が払えなくて赤字
というのもよく見られる症状です。
こういうふうに老後のお金と
住宅ローンは密接な関係にあり
10年間はなんとかなりそうと
思っていても
20年、30年と長期で見た場合は
なんとかならないことが半数ケース
あるというのが現実です。
途中で大きな病気にかかった場合
更に住宅ローンの返済途中に
大きな病気にかかってしまった場合
生活はダイレクトに圧迫されます。
これを回避する手段としては、
住宅ローンに付いてくる保険を充実させるか
もしくは民間の保険で
自分にあったものにしっかり
加入しておくという方法があります。
こういう考え方で行くと、
金利だけではなく
”金利+保険料負担”
の総合的に見ることで、
自分に合った住宅ローンを
導くことができるようになります。
家を買って無事にローンを
完済するために、
今できることはしっかりと
対策を練っておきましょう。
人生で一番の大きな買い物。
できることはたくさんあります。
保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。