2024年にフィーバーした新NISAブーム。
あなたもNISA始ましたか?
実は相談者様の傾向を見ても、2組に1組くらいはNISAを始めています。
新NISAが始まる前は4組に1組ほど。
ですので、倍くらい普及しているような印象を受けます。
書籍やYouTubeなどで投資を学ぶ方も多いでしょう。
だいたいは、最適解として全世界株式(通称オルカン)やS&P500(アメリカ代表500社)の投資信託を毎月積み立てていくという結論にいったんはなろうかと思います。
「実際に自分のお金を使って」投資の世界に参加していくことはとても大きな一歩であると思います。まずは投資先は何でも良いですし、小額でもいいので参加してみることが大切です。
最初は意味が分からないことが多いと思います。
しかしお金が減ったり増えたりする過程を見ながら、長期でみるとどれくらい増えていくのか。
このあたりが体感できるようになったら投資は初心者から中級者へとレベルアップできるはずです。
例えば、私も趣味で3年前から始めた写真も専門用語はすべて「???」という感じでした。
撮れる写真も代り映えのしないものばかりでした。
ですが、今では用語も理解できてイメージ通りのものを少しずつ撮れるようになりました。
本やYouTubeだけ見ていても絶対に上達はできません。
実際に考えてシャッターを切り、写真を見返して考える。その回数でレベルアップしていくわけです。投資もこれと同じです。
投資の基本は安く買って、高く売る
私は旧NISAではひたすら積立を行ってきました。
ですが、新NISAが始まってからいわゆる王道の積立投資をほとんどやめています。
2024年は1ドル160円にも迫る円安と米国株高が重なっていました。
そのため、今はそれらを買うよりも、個人的に割安だと思えるところへ資金を振りたいという気持ちになったからです。
もちろんこれが正解かどうかも分かりません。不正解の可能性も高いです。
投資の基本は割安のものを買って、高く売ることです。
自分なりの考え方・哲学に沿って投資をすることに醍醐味があります。
王道のオルカンやS&P500に積立投資をしていけば、20~30年後に元本が2倍から3倍になる可能性は高いでしょう。
アメリカがけん引する世界経済はこれからも発展していく。
あなたがそう考えるのであれば、最適な投資先です。
経済が発展していくのなら20,30年後に今よりも株価が上がるのは確実だからです。
このシナリオ通りなら今安く買って、20,30年後に高く売ることが実現できます。
資産運用の力によって老後資金を増やしたい。
そう思うのであれば、基本的に時間をかけて王道の方法で投資をすることで問題ないと私は思います。
積立投資は先が長い=若い人ほど効果が大きい方法です。
若さは時間をお金に変えられるという意味で投資では最大のアドバンテージです。
今を変える投資もある
投資に少し慣れてくると、
20~30年にお金を残すよりも、もっと短期で今現在の余裕を増やしたい。
リスクをとってでももっと若い時期に経済的自由を手に入れたい!
こう思うようになる方が多いそうです。
40代になってくると、高齢になった自分の親をみていてもお金で買える幸福が年々減っているのは明白。
残しすぎてもお金はただの数値でしかない、というイメージが鮮明になってきます。
体が元気で気力もあるうちに、家族で有意義にお金を使いたい。
そう考えるようになるみたいです。
無理して毎月数万円をNISAにつぎ込んで、老後リッチになることにだんだん魅力を感じなくなってくるのです。それだったら、それを今使いたいし、今増える可能性にも賭けていきたい。このように思うのは理解できます。
正直、私もそうです。
今、もっと自由に使えるお金を増やしたいと思うようになりました。
40代で投資によってお金を増やすことができれば人生の選択肢が大きく変わると思ったからです。
投資は可能性を買う行為
もちろん短期間の投資にはリスクを伴います。
最悪半分以下、4分の1以下になってしまう可能性もあります。
その一方で、5倍、10倍になる可能性がある。
もしあなたがこれに恐怖を感じるようなら投資はやめたほうがいいです。
ですが、少しくらいのお金ならそれでもOK!
そう思えるならリスクをとって運用していくのも一考です。まさに、そのような資金こそ名実ともに余裕資金と言えるでしょう。
家計にこういったお金を作るにはまずは地味な日々の貯蓄から始まります。
私がこういったことに気づいて行動しはじめたのは33歳くらいでした。
ですが、もっと早く気づいていれば未来は変わっていたでしょう。でも、33歳でも早い方と思いたいところです。
その塊が大きくなってくれば、未来の選択肢が増えるようになるのです。
事実、若くして投資で成功した人たちは、そういった大きなリスクに挑み成功した方です。もちろん成功した人以上に、失敗している人もいるのが投資の世界。それがリスクです。しかし、投資は行動しない限り成功する可能性はゼロです。
投資=何が流行るか(売り上げを増やすか)を予測するゲーム
投資は単純に自分が買った時より売った時に価値が上がっていれば増えます。
つまり、これから何が流行るか、重要になっていくかを先読みすることが大事です。
そこで私が行っている投資の戦略は、『会社四季報』という分厚い電話帳のようなものを読み込むこと。
世の中にどういうことが起きたら、どういう銘柄の価値が増えそうだというのを頭に叩き込んでいきます。
見た目で「これ読むの?」と引く方もいるかもしれません(私も妻に言われました)。
ですが、数字や経済に興味のある方は結構楽しく読めるのでは?と思います。
例えば、私は今から数年前に「ガチャポン」が流行ると思っていました。
別に私じゃなくても、ある程度の方は既に起こっていた事実から見てもそう思っていた方は多いでしょう。
理由は、ショッピングセンターの空きテナントが全部「ガチャガチャ」に代わっていたこと。
これは都市部でも地方でも共通していたからです。
子どもがそういうガチャガチャに吸い込まれるのも子育てをしていれば分かります。
コロナ後のインバウンドで外国人ウケをするだろうというのも容易に予想できることでした。外国人観光者は2030年までは増加の一途の予想値が出ていますから、まだまだ上昇余地があります。
実際、ガチャ関連の株はわずか1年で株価が2倍になりました。
住宅関連で予想できた銘柄
この他にもネット銀行の変動金利が上がるのも明白だったので、それにより収益が上がるネット住宅ローン業界1位の住信SBIネット銀行の株も注目していました。これも1年で2倍くらいになっています。
事前に会社四季報を読んでいれば、なにが起きたら、どこの会社の利益が増えるのかがイメージが付くようになります。
もちろんこういった予想は外すこともあります。
予想を外しても、株を買う時に会社四季報に書いている会社の財務状態さえチェックして投資をすれば、倒産してゼロになる可能性はほぼありません。もし、外しても多少元本を割る程度です。
5つに一つくらい大当りが取れれば全体としては、プラスになるというような投資方法を私は実践しています。
投資はあせらず
経験則から分かったことですが、買おうと思ってもすぐに買わないことが大事です。
こういうのがまさに本には書いてなくて、実際に体験しないと分からないことです。
例えば気になった会社の株の株価が1株1,000円だったとします。
絶対にこの価格では買いません。
いろいろ調べて“買い”だと思ってもです。
自分が買いたいと思ったタイミングは、まずベストタイミングではないからです。
自分自身が投資の天才であるわけがないので、自分が買いたいと思ったその瞬間は9割以上の確率でベストではありません。
ではどうするかというと、「この会社が10%安くなった900円になったら、買おう。」と、そう決めます。
この場合、いつまでも900円にならない場合もあります。
読みが当たって、買えないまま一気に1,500円になることもあります。
悔しいのも事実ですが、それはそれでよいとします。
アツくなってはいけません。
欲しいと思ったものが割安にならないと手を出さない。
このルールを課すだけで勝率は大きく上がります。
その期間はじっと待つだけ。ひまです。全く面白くありません。
でも、忍耐です。
そして、深追いをしないことです。
どうでしょうか。
株以外にも成功法則として使えそうですよね。
でも実際は50%以上の確率でちょっと待てば(1,2か月)買えています。
それだけ株価というのは上下に動くのが普通です。
このことから、欲しいと思った時すぐに買うと負ける買う率が高いのが分かると思います。
投資は娯楽にすると負ける
ですが、株式投資(NISA)を競馬のように娯楽にしてしまうとそれは一気にギャンブルになります。
そうやってしまうと、負けるのはただ時間の問題。
たまたま買っても、絶対に資金は吸い取られてしまいます。
人間の欲求のまま行動すると破滅する、というようによくできているシステムです。
そういった欲求が金融業界の利益の源になっている、という事実に気づけば行動パターンは変わってくるでしょう。
娯楽のための投資は負ける。
哲学を持って、忍耐力があれば勝てる。
本当によくできていますね。
だから、ただルールを決めて放置するだけでいい長期の積立投資は誰でも勝ちやすいと言われています。
長期の積立投資は一度設定してしまえば、もうすることはなく本当につまらないものです。
そこに娯楽としての要素は一切ありません。
勝てる投資は地味です。
これを堅実ととるか、つまらないととるかはあなたの目的次第です。
これから投資を少し本格的に始めてみようと思う方はぜひこの要素を押さえてください。
PS
今日の記事は家とは関係ありませんでしたが、FPとして長期の家計にかかわる内容にふれてみました。
投資の動画はたくさんありますが、こういったことってYouTubeではあまりやりませんよね。
内容が地味すぎてアクセスが取れないからです(笑)
YouTubeは広告収益が目的です。
だから、どうしても内容が派手・誇張になりがちです。
億越え!勝ち組!絶対○○!
そんなサムネイルばっかりになります。
これは住宅のコンテンツにも共通しています。
耳障りのいい、都合のいい話がもたらすのは、あなたへの利益ではなく広告者への利益です。
本当に自分に必要なことは、私は大手出版社が出している本で学ぶことをおすすめします。
流通にのる本の場合は、校閲がしっかり入っています。(中にはトンデモ本もありますが…)
大前提として事実ではない情報が入ってくる可能性は大きく減ります。
アクセス目的で自由にかつファクトチェックもなく、目立つようにしなければいけない媒体とはここが決定的に異なります。
できたら一つの本ではなくて関連分野を何冊も読んで、要点をまとめ、自分なりに考えて、そして行動することが成功の近道であることは間違いありません。
今の時代はNISAなどで老後の資産を増やさないとライフプランは厳しいのがスタンダードな時代です。
だからこそ住宅を購入したあとにも、投資に回せる家計の余力をしっかりと作っておきましょう。
マイホーム予算診断サービスでは住宅購入後のお金の動き、老後にどれくらい資産を作れそうかももちろん一緒に考えることができます。
保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。