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それ、安すぎません?

スカっとする瞬間。

あなたは仕事をしていてスカッと気持ちよい瞬間はありますか?

私はというとコストカットがズバッと決まった時。

今から5年前に一緒に家づくりをした方の相談を最近頂いているのですが、それは主に住宅ローンの見直し。

新聞やニュースで言う通り住宅ローンの金利は過去最低水準になっており5年前に家を建てた方でさえ、それなりの借り換え手数料を支払っても住宅ローンの借り換えメリットがあるからです。

借りたローンによるのですが借り換えたとたんに月々の返済額がみるみる下がりトータルで見ると400万円近い利息削減が確定したり、月々の返済額この先7年間は微妙に上がるのだけど、8年目以降は大きく下がるので最低100万円の削減が確定したりとケースはまちまち。

後者の場合はいますぐはむしろ返済額が上がるため、”目先のことではなく“将来の利益をどう考えていくか”がポイントになります。
これは家を建てるときにはすごく重要な考え方なのです。

最初だけ安くてあとで高くなるものを避ける

家づくりに関わるお金関係は、たいていこんな決着になりがちです。

例えば住宅ローンの3年、5年、10年固定金利は最初の固定期間は返済額がとっても低いです。
しかし、これはあくまでも特約期間ですのでそれぞれの年数が経過後には、基本的には返済金利は必ず上がるルールになっています。
この特約期間が終わると通帳から引き落としになる金額が上がるため、家計の打撃になりますよね。

まさに最初安くて、あと高い。


変動金利は金利は将来どうなるか分かりませんが、現在のマイナス金利政策が永遠に続く保証はありませんので最初安いだけかもしれません。しかも変動金利の場合は、金利上昇幅に理論上は上限もないので家計に予測コントロールな支出装置を埋め込むことにもなります。

許容できる家計であればリスクをとって少しでも利息を抑える作戦は有効となりますが、許容できなければ自分自身の家計を運に委ねることになってしまいます。
本当にそれで大丈夫でしょうか。

最初安くてあとで高くなる典型的な固定支出

生命保険もそうです。

生命保険も「毎年更新型」や「10年更新型」などいろんなタイプがあります。

住宅ローンの金利と同じように10年更新型にしていれば、11年目以降に同じ保障で継続すると保険料は上がります。
日本の大手保険会社ではこういった10年更新型の保険が主流であり、若い時は大きな保障を安く買えるのだけど、ある程度年齢が行くと保険料が割高になります。

一度でも病気をしてしまうと他の保険に切り替えることは難しく、高い保険料に最後までお付き合いすることになってしまいます。

このとき平均的な保障で最後まで継続すると支払う保険料が1,000万円を超すケースは全く珍しくありません。
更新型にすると目先の保険料は安く見えるのですが、累計保険料が分かりづらくなります。

日本の古くからの保険会社に加入している人はとても多いために1,000万円を超える保険料を結果的に支払っている方は、どちらかというと多数派なのです。
あなたの現在もそんな感じになってしませんか?
加入経路が「お付き合い」の方が多いですが、本当にそこまで価値のあるお付き合いのなのかは今一度考えるべきでしょう。

“共済”もそうです。

保障を安く買えるのですが高齢化社会のこの時代にある年齢以降になると保障が大きく下がったり、ある程度の年齢にいくと保険を継続できず保障がなくなってしまうというデメリットもあります。

「老後は貯金がたっぷりあるから、現役時のときだけ小さな保障でいいからとりあえず欲しい。」

こういうケースなら共済はいいですがそうでない場合は、他の保険の方が有利な場合があります。
また既に貯蓄がたっぷりある家計では共済程度の保証は、あってもなくても家計的には影響を与えないので、なくてもよい保険とも考えられます。
安いからいいやというこういったものが家計を地味に痛めます。
最近多いサブスク関連もみんなそうですよね。


安さだけではなく長期的に見てどうなるのかをしっかり考えていく思考のクセを付けるといいですね。

安い家は別にお得なわけではない

住宅ローン・生命保険ともに大変重要なことなのですが、家そのものも大事です。

最初の住宅価格は少しでも安いに越したことはないですよね。
しかし住宅価格は性能とそれに伴う、快適性に比例します。

安くてハイスペックな家を自分だけ特別に手に入れたなんてことはあり得ません。
高気密高断熱を謳っても良いハードルは極めて低く、チラシだけでは見分けがつかにと思いますが、実際の性能差は家によってかなり違っています。

本当にいい家を安く買えるのはせいぜい社割が大きい会社に勤める工務店の社員くらいでしょう。
従業員ですらシビアに利益を取られるのに知り合いの紹介割引くらいでは全然追いつきませんし、お買い得でもお得でもありません。
変な遠慮もでるわりもそこまで割安でもないことから、家は知り合いを通して買わないほうが良いと個人的には思います。
トラブった時に行き当たりのない”怒り”で、関係がこじれてしまったような悲劇も何度かお見かけしたことがあります。


始めに建築費用を抑えた場合はのちにかかるメンテナンスコストが大きくなりがちです。
性能面も必要最低限のため、光熱費もかかりやすい家になります。

特に光熱費はバカにならなくて月平均1万円違うと50年住めばあっという間に600万円。

返済ギリギリで家を手に入れたケースでは、後の維持費が支払えないケースも今後多く見られそうです。

さらに四季の変化が激しく湿度も高めの新潟県では、冷暖房計画・換気計画がしっかりしていないと光熱費だけではなく、湿気によるカビの発生が顕著になり健康被害が出やすくなります。

子どもの喘息やアトピーなども、こういうところに由来するわけです。

私はこれだけは嫌だったので家を建てた当時性能には、お金をかけました。

個人的には論外だと思っているのですが、アフターメンテナンスをしてくれないところもあります。
その分はじめが安いとなれば建てるときはそれでもいいかなと思いますが、やっぱり実際住んでみると修理を建てたところに相談できないのはストレスになると思います。

何事も安いものには裏があり、納得できていればOKですがそうでなければ必ず後悔します。
目の前の安さだけでなく長期的な視点で物事を見てみることで、家づくりは失敗を防ぐことができるのです。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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