親の土地を家を建てる時に考える贈与・相続

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「大丈夫ですよ!

家建てちゃいましょうよ!」

 

あなたが家を買うつもりで

相談に行けば、

 

まあ、まずこのようなことを

言われるのが一般的です。

 

もちろんあなたも家を買う

つもりなのだから、

 

そう言われても悪いことでは

ありません。

 

しかし、

 

先日お越しいただいた相談者の方に

私は一旦白紙撤回することを

おすすめしました。

 

借入額に無理があったのも

もちろんですが、

 

この他にも理由がありました。

 

 

親の土地に家を建てる場合

 

 

今回私が白紙を提案した理由は

いわゆる親の土地に家を

建てるパターンの問題点でした。

 

第一に、

 

土地がご両親の借り入れしている

銀行の担保に入っており

 

住宅ローンを組むにしても

その銀行しか選択肢がない。

 

そしてこの条件で融資を受けると

金利が割高となる点。

 

第二に、

 

万が一ご両親が借り入れを返済

出来なくなった場合に、

 

自分たちが家を建てた建物も

最悪銀行に持っていかれる。

 

第三に、

 

細かくは控えますが、

ご両親の借り入れが相当に大きく

 

借金ごと相続される可能性も

それなりにあるということ。

 

これらのリスクを許容できれば

別にそれは問題でありませんが、

 

話をしてみるとどうも

許容できない感じになりました。

 

 

銀行が選べない不利さ

 

 

今回購入を急がないほうがいいと

なった大きな理由は金利にあります。

 

土地が担保に入っている都合上、

ここでしか借りられないという銀行は

1%台後半の金利。

 

一方で今は1%台を切る金利の方が

主流ですから、

 

利息を含めた総返済額で比較すると

その差はなんと約500万円。

 

500万円を出せば土地を買えるエリアを

検討されていたこともあり、

 

自分たちで500万円出して(借りて)

土地を買っても、

 

親からリスク込みで高金利で土地を

もらって家を建てても、

 

支払う総額はあまり変わらないという

現実がありました。

 

借入額が少なくても金利が高い。

借入額が多くなっても金利が低い。

 

こういう結果があったからです。

 

それだったら、

買った方が良くないですか?

という話です。

 

 

勢いで購入しないようにしよう

 

 

ものの10分も計画をヒアリング

したりすれば、

 

住宅営業をしている方なら、

すぐにも分かりそうな話ですが

 

個人的に問題だなと思ったのは

それらを掘り下げないで、

 

「増税前に買いましょうよ!」

 

というノリであったことです。

 

リスクをきちんと説明したうえで、

今回の選択肢が正しいのか?

 

を一緒に考えてみて、

 

親の土地に家を建てるという

選択のメリット・デメリットを

きちんと提示して選択してもらい

 

他の土地に建てることになれば

土地探しから一緒にすれば

いいのにと私は思いました。

 

私が住宅営業をしていたら

このように接客すると思います。

 

その方がお客さんからと信頼関係も

築けてんでもらえると思うのですが・・・

 

 

親が土地を持っていたとしても

 

 

このように今回の件に限らず、

親が土地を持っていたり、

 

既存住宅を改築して

2世帯で住むにしても

 

様々な角度から考察していくと

一見ベストな選択肢に見える

 

方向性がベストとも限らない

場合があります。

 

土地を買わずに済んだとしても

大きなお金を動かす事実は変わりません。

 

”売り手”は家を売ることが仕事

ですからあなたの将来的な細かい

 

ことまで代わりに考える必要は

当然ながらありません。

 

買い手であるあなたは、

自己責任でしっかりと将来を

見据える必要があるのです。

 

勢いで決断する前に、

相談に来ていただいて本当に

良かったと思った事案でした。

 

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昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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