新人住宅営業マンはダメなのか?

「みんなー、元気―?!」
「はーい!!」

ZIPの後に我が家の、チャンネルはEテレにチェンジ。
私の一日の始まりは、“おかあさんといっしょ”のお兄さんのこの掛け声から始まります。

8時からのテンションが下がるワイドショーではなく、1年ほど前からこのさわやかなこの繰り返しは間違いなく、日々の暮らしに元気を与えてくれていると感じます。
こんな朝の始まりなのですが、4月3日から歌のお兄さんが変わりました。
(すみません、ちょっと前の話です)

だいすけお兄さんから、ゆういちろうお兄さんになったのです。
お子さんがいる方ならみんな私と同じようなローテーションだと思います。
3月までのだいすけお兄さんは、私と一緒1983年生まれ。

お兄さんと名乗る限界の年齢でもありキャラによっては、おじさんと呼ばれていました。
今まで当たり前のように番組を見ていたのですが、ゆういちろうお兄さんは初めてで緊張しているのが分かりました。
(今はすっかりベテランの域ですね^^)

これを見て今までのだいすけお兄さんの安定感って、半端なかったことに気づきました。
完璧に段取りし安定的な進行、いつもテンションもノリノリ、いつも笑顔でさわやか。
33歳のプロフェッショナル。勉強になります。。。

新人営業マンの季節です

これからの時期は、新社会人がデビューをしてきます。
私は新卒の時は最初の2か月は研修で3か月目からは、最前線に立ち営業をしていました。

「失敗してもいいから、どんどん挑戦しなさい!」
新社会人は、何がいいのか悪いのかもまだ良く分からないので、とにかく最前線に行くのみです。
その中でいろいろな経験をし、努力を続けられ、センスの高い人が生き残る。こんな構造になっているわけです。

これはもちろん住宅業界もそうです。
いや、住宅業界はその中でも厳しい業界のように思います。

最初の契約を是が非でも取りたい、新人営業マンがどんどん登場してくるでしょう。
そのため春から夏にかけてのしばらくは、営業をかけられやすい時期が続くのかもしれません。

どちらから家を買うか

23歳の新人と33歳の10年選手。
この時当然のことながら、総合的な経験値で33歳の10年選手の方に分があるのは間違いありません。
基本的なセオリーとしては家づくりの場合は新人の方とは、距離を置いたほうが成功する確率は高まります。

建築業界では多くのケースで、若い時は存分に力を発揮できません。
なぜならとにかく経験値が最大の強みになるからです。
丁寧に教えてくれる先輩もあまり多くない印象があります。
これはどこの業界でもそうかもしれませんが、その厳しさを乗り越えられず、リタイヤする人が大半という本当に厳しい世界でもあります。

住宅業界は離職率は高いし、お客さんの気持ちが分からない人は一切売れない。
少額の商品ではなく高額な商品のため1件利益が高く、受注を失った時に0か100かの違いが大きくなりすぎる。
低価格積み上げ額ではなく、高額商品が売れるか売れないのか、ホームランバッターみたいなスタイルなため、受注が取れる人は年収も比例して夢のように上がりますが、取れなかった場合は会社から不良債権の扱いを受け追い込まれていきます。


こんな厳しい世界で10年選手にもなりようなら、そこそこ能力がある人が多くなります。
10年継続できる人は、そんなに多くないからです。

新人は絶対ダメなのか?

新人は絶対ダメなのか?というと必ずしもそうではありません。
基本的には能力の高い担当者が付くことが住宅購入の成功の条件となりますが、以下の場合は例外です。

上司が優秀であるということが条件ですが、しっかり決定権のある上司がフォローしてくれている場合です。
この場合は、例えば新人でも、経験豊かな先輩が失敗を回避してくれますから大丈夫です。
あなたが上司と新人の人柄をしっかりと見抜く必要がありますが、あなたのフィルターでよさそうと思えれば新人のメリットもあります。
新人の受注を取らせるために多少の無理もしてくれますし、実際は上司が担当のようなものだからです。
そのようなフォローがない中でただ新人さんにお願いするのは、正直あなたにとってのメリットは何もないと思います。

もちろんベストなのは経験豊かな人にそれをしてもらえることですが、一方で人気者の彼らはなかなか1組1組、丁寧に時間を割くことができません。こういう面もあります。
事前評判や契約前対応が良くても、契約後に対応が雑になってしまうというのは人気者によくある傾向でもあり、そこもまた注意が必要です。これは何度か打ち合わせをしていくと、何となく透けて見えてくると思います。


住宅展示場や紹介所経由で住宅会社とコンタクトを取ると、比較的経験の浅い営業マンか、もしくは上司とセットでの商談になるパターンが多いように感じますので、このあたりを覚えておいて損はありません。

会社のブランドは実はあんまり関係ない

私はよく相談者にお伝えするのは、家づくりは会社選びではなくて、担当者選びですよということです。
大手だから安心とか、中小だから心配とかそういうことではなく、あなたを担当してくる人が実際どうなのか?ここは本当にシビアに判断されることをおすすめします。少しでも初期の段階での対応に疑問を感じたら、その会社は躊躇なく候補から外した方が良いです。
その後の打ち合わせで、その亀裂が絶対に大きくなってしまい、家づくりで後悔する典型的なケースに該当するからです。

例えば最近の相談者の方ではまさに、「新人&上司」のセットで商談が始めって打ち合わせで上司がフォローを入れるもののあまりにも新人さんがダメダメで打ち合わせに不安をもっていたという方がいます。それでも会社はまあまあ気にっていたので、そこにしようかなと思っていたものの、この話をお伝えしたら結局別な会社で建てることになりました。

その後は、自分たちの要望がすんなり伝わる担当者に出会うことができて「家づくりってこんなに楽しいものだったのですね。」と気持ちが変化して、夢のマイホームを手に入れることができました。しかも、当初よりも数百万円も安くなったのです。
もし最初のまま建てていたら、「本当にもったいなかった」とお話されていました。

家づくりは本当に担当者次第で全く別なものになるのです。
私は過去に何度も何度も見てきました。

一生懸命な新人くんも一定数はいて、そんな彼らは今もちろん出世していますが、確率的に見るとやはりそれは少数派。
自分の家づくりだったら申し訳ないけど、新人くんは確実に避けると思います。これが答えかな。


あなたの家づくりも、いい人に出会えるように。

PS
新潟で住宅購入をするうえで、失敗しないためのポイントは他にもあります。
無料メール講座にてその内容をお伝えしていますので、これから新潟で家を建てようと思っていたらぜひ読んでみてくださいね。


昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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