誰でもできる資産運用の方法

「今日は誰でも簡単にできる資産運用のお話です。」
さて、こんなふうなことを言われてあなたはどう感じましたか?

何か怪しい・・・
私もやりたい・・・
私には関係ない話だ・・・

こんな気持ちがグルグル。

例えば、10万円が1年間で105,000円になる。
300万円が5年間で330万円になる。
こんな話があったらどうですか?

実はこれらはお金の知識をちょっと持っているだけで誰でもできることだったりします。
(私も当然この仕事をする前は知りませんでした)

知っている人は当たり前にしていることなのにほとんどの方はそういった知識がなく銀行預金で100,000円が1年間で100,025円。
このような運用がほとんどかと思います。
しかし、投資というもの誰かにおすすめされてするものではありません。

自分で勉強して納得してお金を預けるものであるべきです。

資産運用とは将来の残るお金を増やすこと

さて、「お金の知識がなくても誰でもできる資産運用の話」とは何だと思いますか?
資産運用とは自分のお金を使って、将来に残るお金を増やすことをみんな狙っていますよね。
NISAやiDeCoも同じ考え方で、今あるお金を使って将来のお金を増やそうとみんな思っているわけです。

もっというと人によっては、100万円支払うことによって54万円も利益が確定する。
こんなおいしい話があるんです。
怪しいですよね。

もったえぶらずに、答えを言いましょう。
それは、住宅ローンの“繰り上げ返済”です。

100万円繰り上げ返済すると54万円得するケース

例)3,000万円を35年ローンを固定金利1.54%で借りたとき、このとき住宅ローンがはじまって5年後に約100万円を一気に返済したとします。

そうなると、本来882万円の利息を支払う予定だったものが、(それもびっくり)828万円に減ります。
つまり54万円支払う利息が減ったということは、あなたの将来残るお金が54万円増えたことになります。

100万円の元本で54万円の利益確定をさせることは、そう簡単なことではありません。
これは大きいですね。

なぜこんなことが起きたかというと本来35年で返すことを予定していたローンが、約100万円を一気に返すことによって33年8か月に短縮されます。ということは「35年‐33年8月=1年4か月分」、1年4か月分の利息を支払ずに済んだ。
こうなるわけです。

繰り上げ返済は固い資産運用とも言える

これを考えるとたいして増えない“個人年金”を「毎月1万円積み立てる」くらいなら毎年12万円を繰り上げ返済していったほうが、ローンが終わった時に残るお金は増えている。こんな結果を生みます。

老後のためにと思っていた年金積立が、老後に残るお金を結果的に減らしている。
けっこうショックですよね。
そのお金をコツコツ繰り上げ返済していったほうが、老後に残るお金が増える可能性があるということもあるのです。
世の中当たり前だと思っていることは特に得ではなかったりする。

こんなことは家計のあらゆるところでよく起こっています。

繰り上げ返済は超簡単

住宅ローンの繰り上げ返済は、多くの金融機関で1か月単位と小刻みにできます。
しかもインターネットからできるのが普通になりました。

わざわざ銀行に行かなくてもネットで1分で完了。
こんな時代なのです。

そして住宅ローンの繰り上げ返済を実際に行うと、ローンが35年から34年6か月になり、34年になり31年になり、29年になりとこれが嬉しくて結構ハマっちゃいます。

ただあまりやりすぎちゃうと家計の現金が少なくなりすぎて、”教育費が出せなくなって教育ローンを借りることになってしまう”と本末転倒な結果になる可能性もあります。したがってある程度の貯蓄はキープしつつ、”余裕資金”で行うのがベストです。

本来資産運用とは、余裕資金でするもの。
資産運用ってなんだか難しそうな気がする・・・と思いきや、住宅ローンの繰り上げ返済も将来的に残るお金を増やすという意味では効果が高いのです。

PS

現在(2021年)は住宅ローンが低金利となっています。
住宅ローンを金利1%以下で借りていて、あなたの年収が高めであればローン減税の効果により、減税期間中は繰り上げ返済するメリットが特にない場合があります。これは、利息は減る効果は間違いなくあるのですが、比例して戻ってくる税金も少なくなることから繰り上げ返済は単に手元の現金が減るだけということです。

ちょっと難しいかと思うのでカンタンに言うと、住宅ローン減税期間後(10年ないし13年後)は、誰でも繰り上げ返済するほど得です。
ちょうどこの時は教育費もかかってきやすい時期になるので、貯金の管理には注意が必要ですが余裕があるながら繰り上げ返済を本格的に開始していく時期として考えておいて良いでしょう。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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