「さあ、家を買おう!」
あなたがこう思ったタイミングってどんな時ですか?
「家族が増えてアパートが手狭になった」
「家賃がもったいないと思うようになった」
「子どもが小学校に上がる前に学区を定めたい」
新潟住まいのお金相談室にお越しになる方は
こんな理由が多くを占めます。
とはいえ、
具体的な時期は決めてなく急いでいる
わけでもないといった方が多いです。
計画を具体的に進める前からまずは
資金計画から考えてみるという発想は
オススメしているので良いと思います。
資金計画が明確になったあとに皆さん
悩まれるのは、
「では、具体的にいつ建てればいいのか?」
ということです。
実はこの答えは割と明確で、
「建てようと思ったのであれば、
早い方に越したことはない。」
この一言に尽きます。
しかし欲しくないものを
急いで買うのは良くないので
情報収集期間はできるだけ
長く持てることに優位性がある
ということが言えます。
いざ、家を建てると思っても
「土地はどうしたらいいの?」
「住宅会社はどこにしたらいいの?」
「見積もり調整はどうしたらいいの?」
というようにあなたは頭を悩ませる
場面は大変多いのです。
早く家を建てるメリット
家を建てる理由で上位に挙がる
「家賃がもったいない。」
ということ。
家賃というのは、
”借金がないという楽さ”の一方で
いくら払っても残るものが
特にありません。
掛け捨ての住居費になります。
あなたが家を建てようと思った
瞬間からなぜか強烈に無駄に感じて
しまうものです。
例えば今の家賃が7万円だとすると、
1年で84万円にもなります。
これは住宅ローンを支払っていれば、
家という資産の一部に充当できますが、
賃貸であれば何も残りません。
1年毎に84万円をただ失うのであれば
確かに家を買った方がいいですよね。
実際のところは、住宅ローンの完済年齢も大事です。
持ち家取得年齢が1年遅れれば
住宅ローンの完済年齢も1年遅れます。
老後に返済が伸びれば伸びるほど
一般的には返済がきつくなるため
住宅取得年齢が若ければ若いほど
”収支上”いいことは確定です。
※ただしコロナ等であなたの職場の先行きに
変化が出そうなときは少し様子見が理想です。
具体的に言うと勤務先に賞与大幅カットや
人員整理の話が聞こえたら様子見がいいですね。
遅く家を建てるメリットは?
では、遅く建てるメリットも考えてみましょう。
結論を言うとお金だけの論点で行くと
あまりメリットはありません。
家賃の損失と完済年齢の遅れが
生じてしまうからです。
遅く建てるメリットはどちらかというと
気持ちの面が大きいように思います。
家を建てようと思うとあなたもきっと
実感してくることなのですが
「本当に欲しい家は何なのか!?」
というのが思った以上に難しかったりします。
好みや大事にするところは何か?
それを実現する手段は何がベストか?
コストとのバランスをどうとるのか?
結論を出すには思った以上に
エネルギーがいります。
土地探しも絡む方は、
どこに住むのかも考えなくはなりません。
そのため構想を熟慮するための
時間を取れるということは
メリットになります。
こだわりの注文住宅をお考えの方は
最低でも1年は構想期間を持つくらいの
余裕が欲しいところです。
住宅価格の高騰をどう考えるか?
実は家づくりが数年単位で遅れると
もう一つ大きく変わることがあります。
それは住宅価格そのものです。
家は何個も建てませんから
とても分かりにくいのですが、
価格は年々ジワジワ上がっています。
昨年比で見れば2%程度とわずかなもの
なのですが2%上昇が10年間続くと
100円だったものが121円になります。
家の価格はこんなペースで上がっていて
我が家も10年前に建てた家と
同じものを今作ろうと思うと
確実に1.21倍以上は間違いなくかかります。
こういうことからも物価の上昇を
肌で感じることができます。
仮にこの10年間家賃に住んでいたら、
800万円ほどの損失になっていたので、
昔より高騰した家を30代後半の今からローンを
始めると思うと個人的にはきついです。
この流れは今後も続くものと思われます。
材料費の高騰もあるのですが
人件費の高騰も大きな理由です。
家づくりは1棟で200~300人の人間が
関わると言われているように人件費の集合体。
今のところ下がる要素は見当たりませんから
今後も順当にジワジワ家の価格は
上がっていくことと思います。
家を建てることを決意したら
タイミングを見計らうのは難しく
あまり長引かせないほうが得策です。
PS
ワクワクと同時に悩むことが多い家づくり。
”あなたの適正予算”
を事前に分かっているだけでその後の進め方は
ちょっとラクになるでしょう。
あなたの家づくりの適正価格は、
しっかりと知ることができます。
保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。