知らないと損する『自称』高気密高断熱の家

「とにかく暖かい家に住みたい」

これって新潟で家づくりで考える人の

多くが思っていること。

でも家が建ってみると期待以上に

暖かくなくてガッカリ...

なんてケースも実は少なくありません。

天気予報では最低気温がグッと下がり

ところによって雪マークも見られるよう

になりました。

我が家でも外気温が10℃以下になると

室内の寒さを実感するようになり、

特にこれから12月から3月くらいは

特に寒くなり家の性能をダイレクトに

感じやすい時期になります。

この期間になると毎年思うのは

これから家を建てる人には、

「きちんと暖かい家を建ててほしいな」

ということです。

「きちんと」

とはどういうことなのか。

今日はこのことについてお話を

していきたいと思います。

寒くない家とは?

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今は販売されている家のほぼすべてが

「高気密高断熱」を謳っており、

額面上に言葉を受け取るとどの家でも

冬寒くないと思いますよね。

ところが高気密高断熱というのは

それを表現しても問題ないという

国の基準があまり厳しくなく

全ての家が暖かいとは全然限りません。

「そもそも暖かい家って何?」

という解釈にもよるのですが、

例えばLDKに居てエアコンをかけていれば

どの家も寒いわけではありません。

冬でも十分に暖かいでしょう。

我が家もLDKに限ってはエアコンを

きちんとつけていれば寒いわけではありません。

大事なのはここからです。

例えば、トイレに行った時。

寝室に行った時。

そしてお風呂に行った時。

「さむっ」

ってなるかどうかなわけです。

これを寒い家の定義とすると、

家の中のどこに行っても寒くないのが

あなたをはじめとしてみんなが思っている

「本当の暖かい家」

でしょう。

人が寒いと感じる時

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「さむっ」

これってどんな時にあなたは感じますか?

冬になって玄関を開けた時、

多くの人が思いますよね。

寒暖差があまりにも大きいから

当たり前のことです。

ということはつまり人は寒暖差を

感じたときに寒さを感じるのです。

数値に表すと人は、

「わずか4~5℃の温度差」

を感じると寒いと感じるそうで

血管の収縮が起こるそうです。

つまり体に負荷がかかるのです。

これをヒートショックというのは、

まあまあ有名な話ですよね。

我が家は2階リビングでエアコンを

かけており室内は22℃くらいですが、

1階にお風呂があるので脱衣場は、

冬になると8℃くらいがスタンダードです。

暖気は軽いため上へ上へ逃げる仕組みなので

主な居住空間が2階の場合は、

体感上は寒く感じやすい家を

結果的に要望してしまったとも取れます。

正直この温度差は危険なので、

脱衣場にファンヒーターが必須ですが

最新の「暖かい家」の考え方では

ファンヒーターのような一部を温める

局所暖房を置くことは必要ありません。

暖かい家はどう作るのか?

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大事なのはリビングが暖かいかどうか

ではなくて、

家全体の温度差を発生させないかが

暖かい家づくりのポイントになります。

ここでよく疑問に思うのは、

「そうはいっても日ごろ居ない

スペースまでエネルギーを使って

暖房するのはもったいなくない!?」

と、いうことです。

光熱費を上げてまで家全体を

温める必要はないって思いますよね。

冬でも暖かい家って言うのは、

・物理的に高いエネルギーの量で家全体を温める

という方法が普通に考え付きますよ。

部屋ごとにエアコンがあったり、

脱衣場に小さなストーブがあったり

まあそのような温め方です。

もしくは高性能の全館暖房機器を

ガシガシ稼働させるという考えも

ちょっと前に流行りました。

ただこれってやっぱり家計にも優しくないですよね。

設備費も壊れるごとに発生するし、

光熱費も掛かります。

暖かい家、先端の考え方

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そこで最近主流となりつつあるのが、

家の気密性を本当に意味で高めて

普通のエアコンだけで家全体を

温めるという発想です。

普通の8畳用とかそれくらいのエアコンで

家全体を均一の温度にしてしまうというのが

現在のところの先端の考え方と言えます。

凄い機械を入れるのでもなく、

家電量販店に売っている

リーズナブルな価格なエアコンで

家全体を温めてしまうのです。

家の性能が本当にいいとそれができます。

それには本当の意味での、

高気密高断熱が必要になります。

本当の意味でのというのは、

「高密度高断熱です!(自称)」

ではダメで、

「性能数値の証明書付きです。」

レベルの家を言います。

このクラスの住宅になると、

年間光熱費のシミュレーションも正確に

導き出すことができます。

家全体を温めても光熱費が安い

というのが最大の特徴です。

使う材料もそうですが確かな

施工(工事)の技術も必要になります。

どうして、そんなにいい家ばかりにならないの?

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どう考えてもこういった家の方が

いいはずなのですが

まだまだ案外普及していません。

どうしてだと思いますか?

それは、知らない人が多いからです。

高気密高断熱という言葉が先行して

それを過信している人が多いのと、

家を売る側も都合の悪いことは

きちんと説明しないこともあります。

あとはもう一つ重要な理由。

当然ながら家の価格が高くなります。

会社間の価格競争が激しいこの時代

そして少しでも安い家を買いたい

というニーズがある以上、

「売り手としては別にそこまでの

性能ではなくてもいいよね。

その方が売りやすいし、買いやすいでしょ。」

というのが実際のところです。

それも、その通りですね。

ただあなたが自身が正しい情報を集めて

それぞれの家を理解し、

想定される維持費や光熱費を換算し

家計上に無理がなければどちらを

選ぶでしょうか?

少なくても半分の人は初めにお金を

かけてでもいい家を持ちたいと

思うのではないでしょうか。

いろんなことを知った今、

私なら迷わず先行投資するかな。

というのが本音です。

あなたはどう考えますか?

PS

せっかく建てるのであれば

いい家を持ちたいけれども、

・性能にどれくらい先行投資しても大丈夫か

を事前に客観的に知りたい方は、

マイホーム予算診断サービス

その目安を持つことができます。

いい家が持ちたいのはもちろんだけど

どんどん金額が上がっていくのって

やっぱり怖いですよね。

でもあなたの指標をあなた自身で

持っていれば家づくりが少し気持ち的に

楽になれると思います。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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