【みちまち坂井】分譲地から読み解く土地付きマイホームの相場観

新潟市西区の新大前駅の近く、『みちまち坂井』という大規模分譲地が2023年に完成します。

全部で約110区画。

駅も近くて、バイパスアクセスも良し。
日本文理高校近くのショッピングセンターもあり、歩いて行けるウオロクもある。
新設されたばかりの新通つばさ小学校も近く、子育て世帯も安心。

さらに分譲地なので、道路が広く除雪も入る。
ミニバンだって楽々駐車可能。

さすがは大規模分譲地という、好条件です。

みちまち坂井つばさ

強いて言えば、ちょっと郊外すぎるかな…?
という印象くらい。ですが、ギリギリOKかな、と思う方が多い新大前駅というところもまた絶妙。

逆に郊外の分、土地の価格もちょっと下がって手に届く範囲と言えます。

当然ですが、しっかりマーケティングされているので隙がありません。
駅とバイパスを両立できる。これは新潟では最強ですよね。

この分譲地では、2023年5月に現地で「住宅祭」という大規模完成見学会のようなイベントが行われます。

住宅祭以降に他の区画で工事開始可能となり、住宅祭以外の区画では最短で来年の6月から工事が開始できます。

みちまち坂井つばさ 相場はいくら?

2022年12月現在、住宅祭の参加業者以外の好きな住宅会社を指定して建てることはできません。いわゆる「建築条件付き」というやつですね。

土地代がだいたい1,300万円前後。
現在参入している会社で注文住宅を建てる場合の相場は、約2,500~3,000万円。

注文住宅の総額として
・外構
・銀行関係諸費用
・家具家電引っ越し
など一式見れば、結局3,000万円以上と考えておいた方が良いでしょう。

ということは、少なく見積もって合計4,300万円。

この予算帯、新潟で注文住宅を望む方の現在のきれいな平均価格帯なのです。
多くの世帯でギリギリ手が届く。
全額ローンでも平均年収くらいであればギリギリ全額借入できる。

とってもリアルな価格設定です。ここで家を建てたらどうなるか、シミュレーションしていきたいと思います。

時期は未定ですが、一部の土地は【建築条件あり(※)】以外でも売りに出るかも...という情報もあります。

土地から一戸建てを建てる場合の返済イメージ

「4300万⁉ 郊外でも分譲地に土地を買って注文住宅を建てるとそんなにいくの!?」

このように驚いた方も少なくないかもしれません。

間取りを自由に設計し、4人暮らしでストレスのないサイズ感。
その場合は諸費用も入れてちょうど全部で家は3,000万円くらいかかる。

最初からこう思っておいた方が、後でストレスがかからないと思います。

ちなみにちょっとこだわりを強くすると、3,000万円でも全然収まりません(!)
魅力的な住宅設備が増えてきていますが、その分もどんどん上がっていきます。

どれくらいの返済になるかイメージできますか?
仮に4,300万円を全額借入したときのシミュレーションをみてください。

金利別 返済シミュレーション

パターン① 変動金利

第四北越銀行 変動金利0.725% 35年返済

月々返済額 115,950円

さてこの金額、どう感じましたか?

新潟で夢を叶える現実値になります。

次はノーリスクな完全固定金利。

パターン② 固定金利

フラット35 固定金利1.65%(2022年12月金利) 35年返済

ZEH(ゼロエネルギー)優遇適用 (当初5年間▲0.5% 5~10年目▲0.25%)
1~5年目  124,411円
6~10年目  128,867円
11~35年目 132,073円

※フラット35は実際には自己資金が必要。暫定イメージとしての記載です。

こっちはより具体的な現実値と言えます。

頭金0円の場合ではありますが、どうでしょうか?

正直、支払うのはきついかも...と感じませんか?

4,300万円を返していくための年収

これくらいの借り入れを無理なく返していくために収入はいくら必要なのか。
本当にこんなに借りて返していけるの?

不安に感じますよね。

この答えは、経験上分かります。

超概算ではありますが、世帯年収で最低700万円以上は必須。
子ども2人を大学まで進学させるには、世帯年収が800万円以上ないとちょっと辛いかも。

これが現実です。

新しい分譲地に、ピカピカのマイホーム。
これらを手に入れるためには、毎月約12万円の返済。

しかしこれだけで終わりではありません。

まずは固定資産税。毎月に換算すると約1万円くらいあります。
火災保険も掛けなければなりません。
この地域だと水災害の保険もつけておきたいところ。毎月換算で4,000円くらいの支出になります。

全部足すと、だいたい月々134,000円くらいですね。

共働きの場合、片方の手取り収入が住宅支出で大半がなくなるイメージですね。

片働きだと、一方がかなり稼いでいないと厳しいことが分かります。

高額ローン。借りるのはカンタン

特に他の借り入れ・ローンがない限り、4300万円を借り入れることはハードルはそこまで高くありません。

世帯年収で400万円後半あれば、理論的には4,300万円の借り入れ審査に通ります。

その年収でそんなに借りれるなんて、びっくりしませんか?
「どう考えても、返せなくない?」

私はこのように思うのですが、あなたはどのように感じますか?

確かに他を節約して、家の返済に集中すれば無理ともいえないところです。
でも、せっかくのマイホーム。それは思い描いていた生活でしょうか?
【借りれてしまう】。この現実は、恐ろしいとも思えます。

月々返済額をとるか、利息をとるか

最近少しでも毎月返済額を減らすために35年返済から5年追加の40年返済という考えも普及してきました。

4,300万円を35年返済で返せば、115,950円(変動金利の場合)でしたよね。
4,300万円を40年返済で返せば、103,226円(変動金利の場合)になります。

65歳まで働くのが当然で、70歳まで働くのがスタンダードに以降しつつある現在。銀行も40年返済という商品を作ってしまいました。

「それはすごい助かる!」

という方は少なくないそうなので、ニーズがあるみたいです。

でも...私はちょっと嫌だなあ。
老後までローンを返し続ける約束を、始めにしたくないです。

しかも当然ながら住宅ローンの返済年数を長くするほど、利息が増えます。
生涯を通してみれば、自分の収入をより多く金融機関に多く入れる事になります。

もしそれがOKであれば、比較的簡単にお金を借りることはできます。

相場ではなく、あなたにとって無理のない借入を

住宅価格高騰により、身の丈に合っていない住宅ローンを組む方が多くなっている印象を受けます。

3年前くらい前、土地から買っても全部で3,000万円台でゴールできました。
しかし、今は大きく変わってしまいました。

便利な立地でピカピカのマイホームは夢がありますが、買ってから返済が辛い...となっては夢は覚めてしまいます。
覚める位ならまだいいですが、悪夢が始まってしまっても戻れません。

最初にいい土地や建物を欲しくなる気持ちは痛いほど分かります。
でもやはりここで冷静になれるかどうかが大事です。

住宅購入は『人生における家計のターニングポイント』になります。

マイホーム予算診断サービスではあなたにとって無理のない借入金額を算出できます。

平均的な住宅価格帯を家庭で許容できるのか。

そこをしっかりと確認しておきたいということであれば、ぜひお声がけください。

この住宅購入ルールを知る前に、家を買わないでください

・私が自宅購入で1,000万円損しかけた実例
・住宅ローンを金利の低さで選んではいけない理由
・なぜ住宅会社や銀行が勧める住宅ローンを組んではいけないのか?
・(保険屋さんが絶対に教えたくない)生命保険のお得な入り方
・住宅展示場や完成見学会に行く前に、絶対にやること
・住宅購入で将来赤字になる家計を黒字転換させた改善点の具体例
・住宅購入後も住宅ローン返済の不安なくお金が貯まる家計を作る方法

などなど、
今まで対面セミナーのみでお伝えしてきた、新潟で家を建てる多くの人が知らない
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初めての住宅購入でも失敗しない5つのお金ルール
昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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