年功序列はもう古い?変化する給与体系と住宅取得の人生戦略

「あれ?景気良くなったんじゃなかったの!?」

2019年の平均年収が前年より少なくなった。

こんなニュースが先日流れました。

ああ、さすがにコロナだから仕方ないよね...

と思いきや、

2019年はコロナ前。。。

今となっては懐かしいですが、

2019年は過去最大の景気上昇なんて言われ

かなりイケイケムードでしたよね。

しかし実績を振り返ってみると、

前の年を下回るのは平成24年以来とのこと。

株価の爆発的上昇こそありましたが

企業が潤ってもそこに働く従業員には

なかなかダイレクトに反映されないという

ことになりました。

私はいろんな方と面談するにあたり、

確かに給与が今後減っていくというか、

思ったより伸びないかな...

と思う要因にいくつか思い当たることが

あります。

無理のない予算を算出するときに、

給与の上昇幅はおそらく私はおせっかいながら

かなりシビアに見ていると思うのですが

今後もっとシビアに考えた方がいいのか

これはちょっと悩むところですね。

今後給与が大きく増えないと思われる理由

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給与が増えないというか、

定期昇給は今後もしていくと思うのですが、

多くの方の年収に事実上大きく響くことが

あります。

それは”働き方改革”ですね。

数年前からあれよあれよという間に、

一気に浸透したこの改革。

以前よりも残業時間が減っている方が

大変目立ってきました。

働き方改革で勤務時間が減るのは

大いに結構ウェルカムなのですが、

それに伴って残業手当も減るわけで

事実上大きく年収を下げる、

または今後そうなる公算が大きいという

ケースをよく目にします。

特に大手企業ほどそのあたりはシビアで

働き方改革は今後ますます浸透し

残業手当の減少は既定路線かもしれません。

政治の世界では”行政改革大臣”として

河野大臣が無意味な仕事を徹底的に

カットする方針でいますよね。

世間的にしばらく無駄なものを

省くというのがトレンドになりそうです。

そして冬の賞与からコロナの影響も

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2020年は早くも後半となり

そろそろ今年の経済状況も具体的な

数字となって表れる時期になりました。

あなたの勤めている会社も、

決算が出たらコロナの影響が

実際の数字になって表れるでしょう。

今回のコロナの最大の問題点は、

今までうまい具合に様々な業種で全体に良かった景気が

業種によって勝ち組・負け組が鮮明に

なってしまったことです。

全体で見れば経済は大きな下落傾向

ですから一部の勝ち組、多くのコロナ

影響組と行った方が正しいでしょう。

そうなると平均でみると、

多くの人たちの賞与減少は今年の冬は

ダイレクトに反映されると思われます。

実際に国家公務員さんの賞与も

10年ぶりに減額が発表されました。

月々の給与は規定上いきなり

下げられませんからやはりボーナスにて

コントロールされることが予想されます。

こうなるとやはりボーナスというのは本来おまけで

月々の収支内で生活を成立されることの

大事さを感じますよね。

先の読めない時代から経営側も、

今後は月々の給与に調整給や歩合給を多く取り

月々部分も柔軟に増減できるように

シフトしてくるように思います。

努力次第では多くの給与を勝ち取れる反面、

不確定要素や努力不足では大きな減額が

突きつけられる時代の流れをなんとなく

感じています。

社内でも勝ち組・負け組が出やすく

なることが予測されます。

評価が曖昧だとやりきれませんよね。

住宅購入は無理のない予算で

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調整給や歩合給が採用されていたり

年収に占める賞与の割合が多い仕事の方は

特に注意が必要かもしれません。

細心の注意を払いすぎて悪いってことは

ありませんしね。

またそこまでいかなくても、

給与があまり上がらない想定で

今後の人生を考えてみたり、

退職金が予想以上に少ないというという

想定で考えてみたり、

何らかの条件を厳しく見積もっても、

住宅購入に無理がないかを確認することが

大事なような気がしています。

ただこうは書いたものの、

結局のところ一番大事なのは、

”あなた自身が65歳まで働けるかどうか”

これに尽きたりします。

どういうことかというと、

給与の上昇が鈍化したとしても

一時的にボーナスが出ない年が

あったとしても、

それよりも大きな損失であるのは、

60歳より先に収入がなくなることです。

これを避けるために長期目線で大事なのは、

・健康面を大事にする

・自己投資をして60歳以降も働ける人材を目指す

という方法もあるし、

・副業もしくは非営利活動して人脈を増やす

・資産運用をして時間の力をお金に変える

という将来の種を植え育て
る方法もあります。

2020年は人生を俯瞰的に考えるいい機会なのかもしれません。

PS

今日は最後にもう一つ。

最近、新潟であり得ない高利回りの

投資話が流行っているようです。

このご時世ですから楽して不労所得を

得たいという気持ちになるかもしれません。

しかし投資を理解すればするほど夢のような

金融商品は存在しないことが分かります。

確実に絶対に増える投資など存在しません。

あなた”だけ”にその特別な情報が提供される

という奇跡もまず起こりません。

よく分からないものには絶対に

お金を払わないという強い気持ちで

大事なお金を奪われないようにしてください。

住宅購入が遠のいてしまいます。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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