30代半ば以降に始める家づくりの注意点

あなたは今、何歳ですか?

年齢に35を足してみてください。

繰り上げ返済を一度もしなかったとしたら

その数字があなたが住宅ローンを一般的に

返し終わる年齢になります。

先日の日経新聞に20年前と比較して、

『住宅ローンの完済予定年齢上昇』

という記事が載っていました。

この記事を見た時に何となくその理由が

想像が尽きますよね。

晩婚化による住宅取得年齢が遅れているから

ローンの完済年齢が上がっているのだろうな。

と予測が立ちます。

記事をまとめると20年前は

住宅ローン完済予定年齢が68歳だったのが

現在は平均73歳となっているようです。

つまり73歳から35年を引くと

38歳になりますから、

住宅取得年齢が33歳から38歳まで

平均すると上昇したという見方を

することができます。

これに加えて、融資額の平均も1,200万円増加。

60歳時のローン残高も1,300万円増加。

このようになっており住宅ローンを

一生をかけて返済していくという様相が

以前より強まっていることが読み取れます。

今までは65歳くらいでローンが完済できれば

とりあえず働いてさえいれば辛いかも

しれないけど何とかなっていたのが、

今後は長期的な資金計画なしでは

立ち行かなくなることを意味しています。

住宅購入は早い方がいいのか?

晩婚化という背景や各々事情はもちろん

おありかと思います。

家を買うタイミングは人それぞれ。

当然のことですよね。

しかしあなたがもし家を買う事を決めていて

そのタイミングを迷っているということであれば

「早い方にこしたことはない」

これも一理あります。

その理由は”お金”によるものだけですが、

住宅ローンは早く始まれば早く終わります。

あなたの年齢+35歳ができるだけ

65歳前後にいたほうが返済の難易度は

下がるからです。

実際は私は住宅を27歳の時に買っています。

正直そのときは深く考えていませんでしたが

結果的には若くしてマイホームを持った

デメリットよりメリットの方が個人的には

上回っているように思います。

何よりも安心なのは27歳で家を買うと、

60歳くらいにはローン完済が確実に

読めるということがあるからです。

最近こういう考え方の方が多い?のか

相談室にいらっしゃる方が30歳前後の方が

多くなっています。

若くして家を買いそれが無理のないローンで

あれば人生は固くなりますよね。

いいことだと思います。

30代後半以降に始める家づくりの注意点

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一方であなたの年齢+35年で、

70オーバーの方は住宅購入は

かなり慎重になるべきでしょう。

なぜなら65歳以降に仕事による収入が

なくなってしまった場合、

今までと同じペースで住宅ローンを

返済するのは困難だからです。

また健康の問題も関連してきて、

思い描くライフプランを実現できるか

そのリスクも付きまとうからです。

30代後半の家づくりで大事なのは、

・まとまった退職金があるかどうか

・60歳以降も給与が大幅に減らない仕事に就けるか

・現時点の貯蓄が十分にあり借入額を軽減できるか

このあたりがポイントになります。

この中で1,2つを満たしていれば

大きな問題になりませんが、

満たす要素がなかったり不安が多ければ

その住宅購入はリスクがありすぎると

判断するのが妥当でしょう。

また、65歳以降もローン返済が続く場合は

・固定金利で金利上昇のリスク排除

・ローンの保険を幅広い物にする

などの対処策も有効です。

固定金利に保険を充実されると

金利が高くなり返済額が上がりますが

そもそもその返済額がきついのであれば

借りすぎのサインです。

長期の返済になりそうな場合は、

目先の金利の安い商品に飛びつくと

リスクをさらに倍増させてしまいます。

完済予定が高齢期であっても貸す銀行

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住宅ローンは80歳まで借りられる。

これが多くの銀行で採用されている

ルールです。

もちろん65歳以降の返済になる場合は

その返済原資も審査対象になりますが、

正直そこまで厳密に審査をされているように

個人的には思えません。

どちらかというと大盤振る舞いで

貸し出す方針にマイナス金利政策以降

舵を切られています。

審査が基本イケイケムードであるので、

あなたがブレーキをかけないと、

止まらないのです。

日経の記事によるとソニー銀行も

85歳未満まで完済年齢を引き上げる

となっており、

一生借金を背負って生きていくのが

これからのスタンダードになるの?

とも思ってしまいます。

フラット35の完済年齢も引き上げる

方向で団体が動いている報道もあり、

その波はとまりそうもありません。

あなたは一生をかけてローンを

返していくことについてどう思いますか?

私は借金は嫌いなので、正直嫌です。

できるだけ早く解放されて自由に

生きていきたいと思ってしまいます。

あなたは今借りようと思えば、

高齢期に渡るまでローンを

借りてしまうことができます。

止めてくれる人はいません。

欲しいものは何でも(借金で)

手に入れることのできる。

今は夢のような、いや、本当は恐ろしい時代。

なのかもしれないですね。

PS

せめて老後はお金に振り回されず

住宅ローンも終わり悠々自適に暮らして

行きたいと思うのであれば、

家を買う前にお金のことをしっかり

考えるかどうかに尽きます。

人生に一度くらいお金のことを

真剣に考えてみたい方は、

「マイホーム予算診断サービス」

をぜひご活用ください。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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