7月26日の日曜日。
新潟市では記録的な大雨となり、市内各地で道路が冠水しました。
私自身、新潟市で20年以上車を運転していますが、ここまでの浸水は初めての経験でした。
おそらく市内中心部では、過去最大級だったのではないでしょうか。
車や建物が被害に遭われた方に、お見舞い申し上げます。
私は幸い自宅は無事でしたが、この日強く感じたことがあります。
「土地は価格だけで選んではいけない」ということです。
家づくりでは建物ばかりに目が向きがちですが、実際に暮らすのは土地であり、その周辺環境です。
今回の体験を通して、土地選びで本当に大切だと感じたことをお伝えします。
事務所も家も無事。でも帰れない
その日私は中央区の事務所で仕事をしていました。
夕方、東京へ提出する書類を翌日到着の発送するため中央郵便局へ向かいましたが、途中から景色が一変します。
上所駅前、新幹線高架下はすでにかなりの冠水。
新潟駅前へ近づくと、国道7号は道路なのか川なのか分からないほどの状態でした。
「これはまずい。」
直感的にそう感じ、いったんUターン。
裏道から中央郵便局へ向かいましたが、そこも浸水しており、何とか屋根付き駐車場へ到着しました。
郵便局の入口まで歩こうとしても道路は完全にプール状態。

革靴でこの中を歩くか、裸足で行くか、10分ほど悩んでいると、局員の方が裏口から出てきてくださり、臨時で受付をしてくださいました。
本当にありがたかったです。
問題はその後でした。
帰宅しようにも、当初向かおうと思っていた沼垂方面は通行止め。
迂回しても道路は冠水し、結局国道7号へ誘導されます。
そこでは車高の低いセダンタイプの車が自走不能になっており、大渋滞。
自宅の妻からも、家は無事だが、帰り道になりそうな場所にも冠水地域があると電話が来ました。
私も「行くしかない」と覚悟を決め、水をかき分けながら慎重に走りました。
さらに抜け道は完全に冠水。

数台の車が動けなくなっていました。
前を走るSUVも途中で進めなくなりUターンしていました。
私は迷わず引き返しましたが、その短時間でも来た道の水位はさらに上がっていて、恐怖を感じました。
結局、幹線道路で渋滞に並び続け、赤道十字路も冠水、床上浸水している店舗に心を痛め、何とか帰宅できました。

ハザードマップは「念のため」ではなく「必須」の時代
今回、一番感じたことがあります。
土地を買う前に、浸水ハザードマップは必ず確認してほしい。
これです。
実は渋滞中、車が動かない時間を利用して東区周辺の浸水ハザードマップを確認していました。

すると、私のは知った範囲では、ハザードマップの浸水リスクの高い地域と実際の冠水状況が驚くほど一致していたのです。
特に赤道十字路周辺は、ハザードマップで浸水リスクが高いエリアです。
その区域を走っている時は、実際に走行不能車が何台も発生し、大渋滞になっていました。
「ハザードマップなんてだいたいでしょ?実際、そこまでになることなんてほとんどないでしょ」
そう思う方もいるかもしれません。
ですが今回の経験では、記録的豪雨の場合はかなり高い精度で現実と一致していると感じました。
家が無事でも帰れなくなる
今回もう一つ実感したことがあります。
それは、
家だけ安全でも帰れない。
ということです。
仮に自宅が高い土地にあり浸水しなくても、
・家までの道路が冠水する
・車が通れない
・周囲が通行止めになる
これだけで帰宅できなくなります。
私の自宅も、この程度の浸水であれば基礎まで水が来ることはまずありません。
ですが、車は別です。
道路が使えなければ生活そのものが止まります。
車がダメージを受ければ、家計の損失も大きくなります。
土地選びでは敷地だけでなく、生活圏全体を見ること。
例えば
・勤務先への通勤経路
・スーパー
・保育園や小学校、その行き来の道
・かかりつけの病院
そのような毎日使う道を確認する。途中に危険エリアがあっても、迂回できる道を把握しておく。
これが非常に重要だと改めて感じました。
価格の安い土地には理由がある
土地探しをしていると、
「周囲は価格が高いのに、この土地だけ安い。」
そんな物件を見つけることがあります。
ですが実際には、その土地が掘り出し物のお得な土地であることはめったにありません。
価格が安くなる背景として、
・浸水リスク
・液状化リスク
・地盤
こうした理由があることが少なくありません。
最近では土地購入時にハザードマップの説明も行われています。
ただ実際には契約当日に説明されるケースも多くいです。
そうなると、その場で「やっぱりやめます」と言いづらい雰囲気もあります。
だからこそ、
契約前に自分自身で確認しておくこと。
これがとても大切です。
土地も家も、
安いものには理由があります。
その理由を理解した上で購入するのであれば問題ありません。
ですが、
「安いからお得。」
この理由だけで決めるのは、今の時代は少し危険だと思います。
これからの土地選びは、記録更新級の豪雨を織り込むべき
去年は水不足。
今年は大規模な浸水。
ここ数年だけ見ても、気候は規格外に変化しています。
私自身、20年以上新潟で運転してきましたが、「今まで経験したことがない」という出来事が起きました。
つまり、
これまでの経験だけでは判断できない時代になったということです。
土地は何十年も住み続ける場所です。
だからこそ、過去の経験ではなく、「これから起こり得るリスク」も考えて選ぶ必要があります。
土地の価格だけを見るのではなく、ハザードマップ、周辺道路、避難経路まで含めて確認する。
それが、これから家づくりをする方にとって、とても大切な視点だと思いました。
購入した土地は、これから土地は何十年も住み続ける場所です。
子どもの頃はめったに起きなかったような豪雨や水害が、毎年のように起きています。
目先の数百万円ではなく、「安心して暮らせるか」という視点で土地を選ぶことが、これからの家づくりではますます大切になると感じました。
PS
一生住み続ける家の土地と建物の価格バランスは何が適正か?
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保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。