「COOL JAPAN!」
は誉め言葉ですが日本の住宅は
「JAPAN COOL!」
と世界から揶揄されています。
これを見てください。
※ロシアの情報サイト「Arguments and Facts」より
信じられないことなのですが
日本の住宅の室内温度は
先進国の中では圧倒的に
低いと言われています。
実際これには賛同出来て、
我が家も築8年ですが、
断熱材のグレードは良くしたものの
高性能住宅の考え方で家を
建てなかったので寒いです。
エアコンをつけてない部屋は
とても寒いし消すとあっという間に
冷えてしまう。
日本の住宅の9割はいまだに
こんな感じなのです。
世界から見るとそれって、
ちょっと変わっているようです。
国の指針から読み取れること
「住宅の省エネは
コストパフォーマンスが悪く、
施主には強制できない。」
2020年から住宅の省エネ高性能化が
国により義務付けられるはず・・・
だったのですが結論から言うと、
冒頭の理由で見送られることが
決定的になりました。
意識の高い業界関係者さんは、
大ズッコケとなってしまった様相です。
国の経済に重要な影響を与える
個人の住宅購入において、
省エネ義務化により住宅コストが
上がってしまっては、
購買意欲が落ちて経済に悪影響を
及ぼしてしまう。
省エネも大事だけれども、
経済も大事だ。
理想よりも実利をとった格好でしょう。
次世代省エネ水準住宅と高性能は違う
これは私も家を建てた時に
きちんと理解をしてなかったのですが、
高気密高断熱を謳う全ての業者が
暖かい家とは限らないということです。
また、現在の国の定める
【次世代省エネ基準】は、
かっこいい名前で凄そうですが、
実際の性能的にはたいしたこと
ありません。
こんなの初めて家を建てる人には
分かりませんよね。
「ええー、そんなー!」
って感じですよ。
光熱費だけで元は取れない
次世代省エネ基準の普通の家と、
(なんか変な表現ですが、
日本の住宅の大多数がそうです)
本当の高性能住宅では、
(これも変な表現ですが)
初期の価格差が30坪程度の家だと
300万円ほど差が開きます。
※場合によってはもっと。
実際は性能面だけではなくて、
しっかりとした住宅を建てる会社は
素材にもお金をかけるところが多いため、
500万円程度の初期取得コストの
差が開いてくるわけです。
性能による年間光熱費の差は
酷暑と極寒期に顕著になりますが
5万円程度と言われており、
20年住んでようやく100万円、
40年住んで200万円という世界。
ファイナンシャルプランナー的には、
「初期コストをかけても長く見ればお得!」
と言い切りたいところですが、
それもちょっと微妙なところです。
低コスト住宅を売りたい人は、
初期コストの安さを強調するし、
高性能住宅を売りたい人は、
長期の光熱費の安さを押してきます。
この2社はいつでもお互いの批判しあい
仲が悪いものです。
提供したいものが違うからです。
実際は中立な視点で見ると、
初期コストが抑えられた家だと、
ローンの利息も減る効果もあり
光熱費だけで元を取るのは
なかなか難しいというのが実際です。
だから、国も思い切って舵を
切れなかったのですから。
あなたが大事にすることは何?
私がいわゆる日本で言う普通の性能の
家に住んでいて思うのは、
光熱費がどうこう言う問題ではなくて
お金をかけてももっと1年中快適に
住まいたかったなと思うことです。
特に私は寒がりだからです。
とはいえ家を建てた当時は、
性能に対して本格的に取り組んでいる
会社はごくわずかでした。
今も少しづつ増えては来ましたが
数としては全然です。
国が実利の路線に舵を切ったので
これからも変わらないでしょう。
でも一度、業界の事実を知ってしまうと、
それくらいの初期コストの差であれば
きっと今よりももう少し多くの人が
高性能住宅を望むと思います。
結論としては、
初めにお金をかけて高性能住宅にしても
同じ条件の普通の家と比較して、
光熱費で元は取るのはなかなか
難しいのですが、
長い目で見れば収支はトントンに
近づいていき、
何よりも、
住んでいる間は常に快適でいられる。
高性能住宅はこういう表現が
個人的にはしっくりきます。
車で言うと、
カローラとプリウスでは、
プリウスのほうがはるかに低燃費ですが
初期コストがカローラの方が優位なため
ガソリン代の込のトータルコストでも
カローラの方が優秀というのは有名な話です。
乗り心地と住み心地にも近いところがあるでしょう。
ただ家は車と違い、
普通は家は1回きりの買い物ですから
ここをどう考えるかがミソなのでしょう。
あなたは家づくりに何を求めますか?
住宅ローンもそうですが、
短期的な損得だけで見ないことが
住宅購入の成功の秘訣かもしれません。
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保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。