急増する住宅ローン破たんを絶対に避けるシンプルな家計管理法

家計に余裕が欲しい。
これって誰もがきっと思うこと。
しかし実際は住宅ローン破たん者が急増しているようです。

最近はただでさえギスギスした世の中でみんな余裕がなくなってきていていろいろと疲れてしまいますよね。
せめて家の中だけでも気持ちの余裕が持てれば心の持ちようも全然変わってくると思います。

その中でもお金はやっぱり生活に切っても切れない関係にあり、お金の不安が大きかったり管理がうまくいかなかったりすると、ストレスを生むことになります。

あなたはいかがでしょうか。
お金の不安からストレスを感じていますか?

しかしながら、家計のお金をうまく管理できればストレスを消すことができる...とも考えられますよね。
今日は家計管理についてお話をしていきたいと思います。

シンプルに月々プラス収支を目指すのが大事

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家計管理というのは本当にシンプルです。
身の丈に合った生活を心がければ、それだけでお金のストレスはなくなります。

では、身の丈にあった生活とは何でしょうか?
それは収入内で生活をすることです。

もう少し具体的に言うと毎月の収支が必ずプラスになるように家計管理すれば、不安の多くを解消できます。

毎月30万円入ってくれば、25万円の支出で成り立つように暮らし、5万円はプラスになる。
もちろん冠婚葬祭や家族のイベント月には一時的に貯金ができない月があると思います。それはそれで大丈夫です。

そういったものがなければ月々の収支は必ずプラスとなり、12か月のうち9か月は実際に貯金ができているみたいな状態が作れるといいですね。

ボーナスはおまけみたいなもので、そこに貯金を追加するというような感じなるとさらにメンタル的に楽に感じられるでしょう。
1年のほとんどがマイナス収支よりも、1年のほとんどがプラス収支になったほうがどう考えても気持ちが楽ですよね。

大きなプラスでなくても全然大丈夫です。
とにかく1万円でも毎月が赤字ではなく黒字になるようにする。
まずはここからです。

家計は成立してもメンタル的にきついやり方

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そうはいってもどうしても欲しいものが我慢できずに支出超過になる家計の方が、実際は多いです。

気持ちはとってもわかります。
月々がプラスにならない家計で多く見られる家計の管理法は、ボーナスで帳尻合わせするやり方です。

この考え方のベースは月々の収支はマイナスでも良くて、ボーナスの時に毎月の赤字分を一気に補填してしまおう!という考えですね。

理論的には成り立っても、メンタル的にはキツいものです。
1年のうちボーナス月以外は、毎月赤字であれば気持ち的には堪えるものがあります。

ボーナスでプラスに持っていけると思っていたとしても、ボーナスの楽しみはなくなるし、ボーナスの減額・停止になればひとたまりもありません。

コロナ禍で家計に致命的なダメージを負った家計の多くはボーナスで帳尻合わせタイプがほとんどでした。

売る側は少しでも安く見せようと必死

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世の中には誘惑物が本当に多い。
例えば、車、家、最新スマホ。
あげればきれいがないですよね。

これらは現金よりもローンで買う人のほうが実際は多いですよね。

車の場合は、毎月の支払いを低くしてボーナス払いを設定するパターンが多く見られますし、最近は残価設定型にして月々を極限まで下げてボーナスドカン、数年後にドカンという支払いがよく見られます。

とりあえず毎月の返済額は安く見えるトリックですね。

家も同じような感じで、ボーナス払いをすれば月々は安く見えるし変動金利の金利の安いシミュレーションだとなんか安いような気がする。というトリックです。

家の場合は特に重要で、あなたに見合ってないローンにすると毎月赤字確定となり、人生のほとんどをお金に苦しむ恐れがありますよね。35年間毎月の収支が赤字でボーナスで補填し続ける生活は私は嫌です。

そもそもよく考えてみると、同じ職場にいても60歳以降もボーナスが出続ける保証もありません。
こうやって考えていくと今は大丈夫でも後のちまずくなってくるだろうと思うと、私はメンタル的には自信がないです。

売る側はとにかく買って欲しいので、あの手この手で安く見える支払い方法でセールスをしてきます。
月々の支払いが低くなればなんとか払えるのですが、いつまでたってもお金が貯まりません。

特に住宅ローンは身の丈に合っていないと本当にお金の不安ばかりの人生になってしまいます。
これはなんとしてもあなたには、避けてほしいと思っています。

まずは毎月をプラスにしてみよう

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毎月の収入に対して最低でも10%は、貯蓄として死守する。
慣れてきたらパーセンテージを上げていくという方法を取れば、当然ながらお金は貯まるようになります。

家を買う前に家賃生活でまずこれの練習をしてみてください。
住宅購入は家賃生活の延長線上です。

家賃は身の丈に合っていなければいつでも引っ越ししてチェンジできますが、持ち家はそうも簡単にいきません。
処分するにしても買う時・売る時の諸費用で数百万円の損失が確定します。

また、「家賃=住宅ローン返済額」の考え方は危険です。
修繕費、火災保険料、固定資産税が別途発生するからです。
住宅ローンのシミュレーションしてみてさらに維持費や保険料・税金を概算で月2万円くらいローンに足してみてそれでもまだ毎月プラスでいれるか?

変動金利の場合は更に+1~2万円の返済になったとしても大丈夫か?
これくらい固く考えておいて損はないでしょう。

PS

住宅購入は本来、安らぎと幸せを得る手段。
間違っても住宅購入によって人生のほとんどをお金に縛られるストレス源にしてはなりません。

あなたにとっての無理のない予算を知りたい方は、マイホーム予算診断サービスをご活用ください。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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