簡単でシンプル!やさしい家計簿のつけかた(年1でもOK)

誰でもあっという間にすぐ終わる!

そんな簡単なのにあなたの家計収支を正確に把握する方法があります。ちょうどキリがいいのでこの時期にぜひあなたにもやってほしいのですが、「家計簿をつけて」と言われるとなんだか面倒な気がしませんか?私もそう思っていて、FPですが特に付けていません。家計簿はお金の使い方のクセを把握できれば十分なので、一定期間だけつければそれでOKです。

家計簿って毎日のレシートを集めて支出を記録していくものが主流だと思うのですが、初めはできても継続するのは大変です。最近はアプリで付けれるものも増えていますが、それでも継続するのは大変。そもそも日々の記録をなぜつけるかというと、1か月単位で入ってきたお金に対して出ていったお金がいくらなのかを正確に把握するのが目的ですよね。毎月の食費が全く分からない...という方は、1・2か月は細かい家計簿をつける効果はあると思います。

そしてその記録が積もりに積もって年単位となり、最後に1年間でこれくらい貯金ができたね!来年も頑張ろう!というのが目標になるはずです。ということはつまり...1年でいくら貯金ができたかどうかを把握することが目的。それではればもっとクイックにできる方法があるはずですよね。

簡単に家計を把握する方法は、2021年1月1日の通帳の口座残高と、2022年1月1月の通帳口座残高を比較することです。1月1日ではなくてもいいですが、キリがいいですし同じ日付で比較することが大事です。

最近は第四銀行とかの銀行口座のほかにもネット銀行などにも複数口座を持っている人が多いと思います。したがって、一つの口座だけではなく夫婦の全口座、教育費を貯めている子供名義の口座、これらの全額を去年の同じ日と比較してみることでこの1年がプラスに終わったのか、マイナスに終わったのかを把握することができます。

これから家を建てようと思っているあなたは、2021年トータルのプラスマイナス幅を把握することはとても大事です。すぐに終わるので、ぜひやってみてください。

思ったよりも貯められない正体

2021年の1月1日と2022年1月1日現在の残高を比較して100万円以上プラスになっていれば、住宅購入はぐっと近づいてくるはずです。この場合は、家賃と大きく住宅ローン返済が開かなければ基本的には家を買ってもマイナスになることは考えづらいからですね。

100万円の貯金を割ってたり、もしくはマイナスになってしまっている場合は住宅購入は慎重にしたほうが良いでしょう。なぜなら現時点でも家計にそんなに余裕がないのに住宅ローンを組んでしまうと、返済の圧迫感を感じる可能性が非常に高くなるからです。

月々の貯金はそこそこしていたのに思ったよりも貯まらないと原因は実ははっきりしています。それは、特別支出です。特別支出とは食費や光熱費などの毎月発生する固定費とは違って、年に1度や数年に1度などに突発的に必要となる支出のことを言います。

特別支出はいつ発生するか分からないところが多いのですが、年間を通じて考える確実に発生する支出で、額も大きいものになります。マイホーム予算診断サービスでシミュレーションをするときも、特別支出をしっかり計算に入れるか入れないかで、無理のない住宅ローン借入金額は数百万円単位で変わってきてしまいます。この情報を把握するのは大事なのです。

しかしながら、ほとんどの人はこの特別支出を少なく見積もっています。実際に使っていると思われる額よりも、申告額が少ないということです。タイミングが読めないところもあり把握しにくいというのがミソなのですが、例えば食費、光熱費、携帯料金が今月は10,000円もオーバーしてしまったというのは分かりやすくて「使いすぎた!」と感じやすいのですが、特別支出で3、4万円が出ていってもそのような感じにくいのです。

なぜなら、特別支出は読んで字のごとく、「特別な支出」だから仕方がないと思うからです。つまり、家計簿を細かくつけていくよりも「特別支出」をしっかり管理していったほうが年間ではお金が貯まりやすいということです。「我が家はなぜかお金が貯まらない...。」という謎はほぼこの特別支出を把握することで解明することができます。

特別支出って具体的にはなに?

年に1回や数年に1回という定義で行くと、特別支出には以下のようなものが該当してきます。

・家電購入、買い替え費用
・旅行費用、帰省費用
・自動車購入費用
・タイヤ購入費用
・車検費用
・プレゼント、ギフトなどの交際費
・飲み会、タクシー代行費用
・お年玉
・冠婚葬祭費用
・お小遣いを超えた趣味費用(キャンプギア、スノボグッズ購入など)
・子ども関連費用
・税金(自動車税、固定資産税など)

こんな感じで、様々な支出が発生してきます。日々の生活費(食費などの固定費)には、家庭によって差があるものの毎日ステーキを食べるような家計はほぼいませんので、あまり差がつきません。差がつくのは、この特別支出の部分なのです。

そしてこの特別支出は収入と比例しているところが顕著にみられており、どの収入帯の人でも年間貯蓄額があまり差が開かないというのが面白いところです。つまり稼いだ額に比例して何かしらみんな使っているわけですね。

例えば我が家の場合は、上記の中だと旅行帰省費用、税金支払い、洗濯機購入、自動車購入、スタッドレスタイヤ購入、お小遣いを超えた趣味の支出などが2021年の大きな支出として該当しています。こういった大きな支出を全部考慮して、年間でどれくらいのプラスマイナスで結局終わったのかを把握することが大事であった、例えば今年はマイナスであっても来年は大きな支出がなければだいたいこれくらいはプラスになりそうだなというのも分かってきます。

特別支出の中には、絶対必要な支出と、絶対に必要ではないゆとりの支出があります。私の例で言うと旅行以外の支出は「絶対に支払いが必要なもの」の部類になります。税金は支払ないといけませんし、洗濯機が壊れた生活できないし、車やスタッドレスがないと生活できないからですね。旅行はできれば毎年行きたいですがこれは「ゆとりの中の支出」になります。お小遣いを超えた趣味の支出としては、今年は登山グッズをかなり買い揃えました。これもゆとりの支出です。言い換えると、住宅ローン返済が苦しくなったら、なくても生活できるものです。

1年を振り返るお金の記録

誰でも簡単にできる家計の把握。

STEP1:2021年1月1日と2022年1月1日の全口座残高の合計を比較

STEP2:2021年に購入した特別支出をリストアップ

この2つをやってみるだけで、あなたの家計をつかむことができます。特別支出のお金は、1円単位で正確でなくても別に構いません。だいたいこれくらいだったな..という感じで十分です。大きな支出であれば、だいたい覚えているはずです。ちょうどクリスマスが終わったばかりですから、特別支出があったばかりかもしれませんね。

よく考えればなくてもよかった特別支出は来年の削減対象になりますが、買ってよかった充実したものについては今後もその予算はキープしておきたいですね。家を買ってから思ったよりも返済が辛くて生活を切り詰めるにあたり、最初に犠牲になるのはこの特別支出になります。ゆとり支出にあたる特別支出にお金が使えないくらい余裕がなくなるほど無理をして家を買ってしまうとストレスを抱えてしまうことは容易に想像できることです。

後でこうなっては辛いので、1年を通しての貯蓄力、そして支出のクセ、使って満足感や幸福感を感じられた特別支出をしっかり把握しましょう。情報が正確に分かるようになると、未来への不満は薄まっていきますし、稼いだお金を充実したお金の使い方も分かるようになってくるのでとてもおすすめです。支出を把握し、特に使ってよかったお金を理解する。お金は貯める事だけではなく、どう使っていくかも大事なのです。

PS

もし余裕があればマイホーム予算診断サービスを受ける前に先ほどのSTEP1と2をしてもらえるとよりシミュレーションの精度が上がり、より深いアドバイスもできるようになります。不安の種は、自分自身で自分の家計がよく分かっていないことに尽きます。そんなものは早く取り去ってしまいましょう。家以外にも欲しい物を手に入れることができるゆとりを計算した無理のない住宅ローン借入額を把握することは間違いなく人生の満足度を大きく向上させます。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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