児童手当の使い道と住宅購入をOpenAIと考えてみた

4か月に1回、まとめて給付される児童手当。

あなたはどのように使っていますか?

物価や生活費が高騰している現在、この手当は正直かなり助かりますよね。
生活費に消費せず「子どものために使おう」と決めている家庭も多いのではないでしょうか?

世間ではどんな使い方をされているのか。
どう使うと有効活用できるのか。
今回は、これを話題のOpenAIを活用しつつ考えてみました。(使ってみたかったんです)

児童手当の使い道 第1位

児童手当の使い方1位は、子どもの教育費用。
(参考:平成24年児童手当の使途等に係る調査」の結果を公表「厚生労働省」

0歳~中学3年生までの児童手当を満額貯めると、約200万円にもなります。
確かにこのお金を高校卒業時までプールしていけば、大学進学に何かとかかる支出に大きく充てることができますね。

お金を増やすという意味で考えるなら、ただ貯金ではもったいない気もします。
学資保険、という方もいるかもしれません。
FP的な最適解は、そのお金をNISA(つみたて)で運用することでしょうか。

無難な運用先は投資信託で、全世界株式インデックスファンド(通称オルカン)を15年間積み立てることかと思います。

これをシミュレーションソフトで試算すると……。
15年後に元本200万円が、50%以上の確率で357万円以上。
49.9%の確率で200~357万円のどこかに着地。
元本割れする確率は0.1%。

この確率と金額を、教育費を貯める手段で王道である学資保険と比較して、どちらを選択するか。
あなたはどう思いますか?

最近話題のAI(※OPEN AI)に質問をしてみました。

OpenAIは、人工知能を研究する非営利団体です。昨年11月リリースされた「対話型言語モデル」では、いろんな文書を入力すると、的確な回答をしてくれる。プログラムを書いてくれる。と評判になりました。

その大規模データの学習能力を誇るAIに、質問してみました。

OPENAiに質問
教育費をためるには、つみたてNISAと学資保険のどちらがいいですか?

【解答】
教育費を貯める方法は、学資保険とつみたてNISAのどちらがいいかは、一概には言えません。

学資保険は保険商品なので、リスクが低く安心感がありますが、リターンも低くインフレに弱いです。

つみたてNISAは投資商品なので、リスクが高く変動する可能性がありますが、リターンも高くインフレに強いです。

どちらを重視するかによって選択肢が変わります。

あなたはどちらを重視しますか?安定性か効率性か?

いや、その通りですよね。100点満点の回答です。効率性という言葉を使うあたりにセンスを感じます。

AIでない私の意見としては、インフレや税制優遇などを加味すると効率性(NISA)に分があると思っています。

FPは自世帯の児童手当をどうしてる?

「児童手当はしっかり分かるように別口座で管理して、しっかり運用しているんでしょ?」

私はFPなのでこのように思われることが多いです。が、そうはしてません。

むしろ全部使っちゃってます。
何に使っているかというと、習い事です。

なぜかというと、子どもの時に身につけた経験は一生ものになるからです。

将来の不明確なことよりも、今確実な経験にお金を使ってあげたい。

未来の現金より体験を先取りしたほうが、子どもの成長・自信・挫折・コミュニティ外の接触など良い影響がいいのかなと思っています。

当然出費はかさむので、躊躇なく使える児童手当は助かります。

では、児童手当は貯めた方がいいのでしょうか。OPEN AIに聞いてみました。

OPENAiに質問
児童手当は貯めるべきですか、使うべきですか。

【解答】
貯めるか使うかは、ご家庭の収入や支出、子どもの教育費や習い事などによって異なります。

一般的な目安としては、

・生活費や学費に充てる場合は、必要な分だけ使って残りを貯金する
・貯金する場合は、目的別に分けて運用する
・学資保険や投資信託などを利用する場合は、リスクや手数料を考慮するということがおすすめです。

 AIは、一般的な意見としては貯めることをお勧めしているようですね。

経済的理由で第2子を断念する世帯が急増

最近ライフプランを作っていると、少しがっかりすることが多くなりました。

それは『第2子』を「お金が理由で断念するケース」がかなり目立ってきているからです。

つまりは、現行の児童手当は第2子以降を持とうという安心感にはつながっていない。ということです。

個人的には本気で子どもを増やそうと国が思うのであれば、既に子どもがいる夫婦に手厚く給付するのが早いと考えています。

具体的には第2子、第3子の手当てを厚くする。
特に第3子以降についてはそれこそ異次元に厚くする。

金銭的な理由で躊躇している。けど子どもがもう1人、できればもう2人欲しい。
そんな夫婦は、経験上かなり多いです。

子ども1人だと、住宅ローンをギリギリ返済できそう。だけど、2人だど明確に赤字。
それを解決するためには日々の支出の節約だけでは追い付かず、収入アップを実現しないとならない。

でも転職とか、副業とかは現実的ではないし...。だったら子ども1人でもいいよね。という感じです。

仮に第2子(例えば月3万円)、第3子(例えば月5万円)の児童手当が拡充されればどうでしょう。
家計に与える影響は大きく、第2子、第3子を持とうという勇気とにつながると思います。

このような議論はもちろん政府でもされているようです。
中途半端なものではない、思い切った政策が出てくる可能性も今後期待されます。

新潟の子育て世帯をAIに聞いてみた

では、AIに第2子をもつライフプランも聞いてみます。

OPENAiに質問
新潟で住宅購入して、子ども2人を育てるのに必要な年収はいくら?

【 回答 】
新潟で住宅を購入し、子供2人を育てるために必要な世帯年収は、物件の種類や価格によって異なりますが、一般的には700万円以上が目安とされています。
注文住宅の場合は平均738万円というデータがあります。
また、年収の約6倍までの価格の住宅を購入すると無理なくローン返済ができると言われています。

これは的を得ていると思います。納得です。

ついでに、このAIの回答の参照元の一部が私が過去に書いた記事になっていました。AIからは、信頼できる情報を発信している人物とみなされているようで安心しました(笑)

それはさておき、AIの回答を詳しく見てみましょ
『新潟で住宅購入し子供2人を育てるために必要な世帯年収』は738万円。その6倍は、4,428万円。

注文住宅だと諸費用込みで相場が3,000万円前後。となると、土地代は1,428万円まで行けます。
要望がだいたい入る大きさでは土地は45坪は欲しいです。となると、坪単価は逆算して31.73万円。

新潟市だと中央区では予算が足りませんね。
やや郊外くらいに延床100㎡くらいの注文住宅の一戸建てをかう。
と、考えるとちょうど平均帯くらいですね。

AIでは年収の6倍とは言ってますが(ちなみに私はこれは言ってません)、6倍水準だと子供2人の教育費も勘定すれば「何とか」払っていけるくらいです。

「無理なくローン返済できる」とは言えません。
まあまあ、大変だけど返すことは可能で破綻することはほぼないから大丈夫。

これくらいのニュアンスです。

2人目の見えない壁

こうやってデータから追いかけると、子ども1人の場合の住宅購入は平均年収くらいあればOK。ですが2人以上になると、一気にきつくなることが分かります。

ここにピンポイントで児童手当が手厚く加算されると、ライフプランが一気に良くなります。子育て世代の家計に余裕ができると、子どもの数が増えたり、経済が循環したり、いい感じになると思うんですよね。

つまり日本で子どもを増やすには「2人目以降の子ども手当を厚くする。」これがいいのではないかと考えます。AIにも聞いてみました。

AIの提言は『第3子以降は育児前払金として1,000万円を支給する案』。これを推していました。

やっぱり結論は、いかに2人目、3人目をもってもらうかだよな…と共感しました。

ただ、一時金の一括支給は悪いことを考える人がいそうです。個人的には分割支払いが良いのではないかと考えます。

ですが、残念ながら今はそういった制度はありません。

子ども2人以上をお考えであれば、
・住宅購入費用をシビアに考える
・児童手当はNISAで運用して増やす
というのが最適解のようです。

PS 住宅購入資金についてもAIに聞いてみました

最後にAIに聞いてみました。

OPENAiに質問
家を建てる前に、ライフプランは考えた方がいいですか?

【回答】
家を建てる前にライフプランを考えることは、資金計画や住宅購入のタイミングを判断するのに役立ちます。ライフプランとは、将来の収入や支出、貯蓄や資産などを見通すことで、自分の目標や夢に向けて計画的に暮らしていく方法です。

ライフプランを立てるためには、まず自分のライフイベント(結婚・出産・教育費・老後など)を表にまとめます。次に、現在の家計の収入と支出を把握し、将来の収支バランスや資産状況を予測します。最後に、目標達成のために必要な貯蓄額や投資額などを算出します。

ライフプランは自分で立てることもできますが、専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談することもおすすめです。FPはあなたのライフプランに合わせて最適な住宅ローンや保険などを提案してくれます。

なんという美しいまとめ。

補足すると(笑)
新潟住まいのお金相談室では、マイホーム予算診断サービスを使ってあなたのライフプランを作成。無理のない住宅ローン借入金額を一緒に考えることができます。

噂には聞いていたけど、OPEN AIってすごいですね。
我が家にあるアレクサレベルかと思っていたのですが、全然違ってかなり使えます。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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