先日、次男の七五三祝いに行った時のこと。

御祈祷をお願いした神社から絵馬をもらいました。
せっかくだから願い事を書いていこう。
そう思ったので、息子に願い事を聞いてみました。

ちなみに息子は5歳です。ふだんは可愛いものとゲームがすきな下の子らしい甘え上手。

どんな願い事なのかな？
ゲームをたくさんしたいかな
アチャモ（次男の大好きなポケモン）に会いたいかな

親としてはそんな想像をしていたのですが、願い事は...

「お金持ちになりたい！」

...でした。妻と私は「えっ？」

確かにお金は大事なのですけど、私が日頃からそんなふうに教えてのかな...とちょっと不安になります。

ですが、本人の力強い宣言によりストレートすぎるその願い事を絵馬に書き、神社へ奉納してきました。
果たして、その願いは叶うのでしょうか？

お金持ちになって何をしたいのか？

その日の夜、息子に【なぜお金持ちになりたいか】を妻が聞いてくれました。

すると、その答えは３つありどれも具体的でした。

①家族みんなで旅行に行きたいから
夏休みに家族で札幌旅行に行ったことがよほど楽しかったようです。初めて飛行機に乗りましたし、たしかにずっとゴキゲンでした。

②スーパーでいつもブドウとイチゴを買いたい
物価上昇であらゆるものが高騰しています。スーパーで今までの3,000円ちょっとくらいの感覚で買い物しても、すぐ5,000円超え。
我が家でも前は必ず買っていた果物の優先度がずいぶん下がりました。
「ちょっと高いから、安い時に買おう」なんていう言葉をよく聞いていたみたいです。

そこで「お金持ちになったら、僕がいつも買ってあげるね！」とのこと。

③遊園地やアスレチックに行きたい
旅行とは違ういわゆる日帰りのレジャーのことを言っているみたいでした。
GWに上越に行ったアスレチックがよっぽど楽しかったようです。

「なかなか具体的なプランだよね」と妻は感心していました。

お金は価値と交換する道具でしかない

こんなふうに聞いてみると、「お金持ちになりたい！」というのが大人の思うイメージと異なることを知ります。

欲深いというか、そういうのは別にないのです。
ただ単純に今、自分がしたいことを叶えるためにお金が必要であり、だから欲しいというわけです。

私はこれにハッとさせられました。

大人になっても「お金持ちになりたい！」という人は多いです。

でも、お金持ちになって具体的に何をしたいのか？
意外とここが明確でない人が多かったりします。

ただ漠然とした不安のために、お金を貯めてお金持ちになる。
そのお金を貯めるために、莫大な時間や労力を使ってまでしたいことがあるかははっきりしていない人の方が多いでしょう。

いつの間にかただ安心のためにゲームみたいに高得点を目指すことが目的に変わってしまうことがあります。

実は多くの人の願いはすぐに叶えられる

子どもも、大人も、お金持ちになってしたいことなんて大きな違いはないと思います。

「高級品で身を固めたい！」というような分かりやすいお金持ちを望む人は、実は少数派でしょう。

物で欲を埋めようとすればするほど、苦しいことになることが多いようです。

私だって、もし有り余る富を持ったって、結局は余計な心配だけが増えてしまいそうで嫌です。

お金をもってしたいことと言えば好きな時に旅行にいったり、外食にいったり、家族で乗れる大きめの車が欲しいとか。スーパーでお金を気にせずに買えるようになったら、もう最高。

こんな程度です。息子の願いとそう大差ないことに気づきます。

でもこれっていわゆるお金持ちにならなくても、計画的に家計運営すれば手が届く範囲です。

願いを叶える値段

では、息子の願いをかなえるには具体的にはお金がいくら必要なのでしょう。

①家族旅行

家族4人（大人2人子ども2人）年で30万円くらい予算をみておけば、国内なら相当に満足できるでしょう。

2泊3日の旅行に年2回くらいか、3泊4日を1回＋1泊2日を1回くらい楽しめます。

②スーパーで季節の果物を買う

月5,000円みておけば、毎週好きなフルーツは買えますよね。年間6万円くらい。

③日帰りレジャー

3か月に1回2万円。これは主に交通費かなと思います。年で8万円くらい。

年間予算44万円で上がる幸福度

全部で合計44万円でした。

この44万円を自分のしたいことに従って使えば、生活の満足度は劇的に上がります。

大人になって収入を得れば、全然無理な額とは言えません。

つまり多くの方が思っている「お金持ちになりたい」という思い。
その「実際お金があればしたいこと」という欲求の根源を辿れば、実はそのほとんどの夢が今の家計状態で既に叶えられるか、少し工夫をすれば実現できます。

あなたはお金を持って、幸せをどう買いますか？

PS

旅行に行ったりしたり、日々のちょっとした贅沢に使うためのお金が幸福感に繋がりやすい。これは事実かと思います。

しかし、住宅購入金額を間違えてしまうと、こういったところにお金を回すことができなくなります。

住宅ローンの支払いは毎月できる。
でも、家計の収支はギリギリ。
こうなってしまえば生活の満足度は高くなりにくいと言えます。

家を購入する前であれば、家計のかじ取り、難易度はあなたがすべて決めることができます。

マイホーム予算診断サービスではあなたの家計の無理のない住宅ローン借入金額を算出することができます。