なぜ合併?第四銀行と北越銀行

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規模が大きくなりすぎるから、

合併はダメかもしれない・・・

 

と言われていた第四銀行と

北越銀行の合併ですが、

 

12月15日に承認が下り、

統合することが大筋で決まりました。

 

予定ではまず2018年10月に、

新しい会社が設立されるようです。

 

これがワンステップ。

 

そしてその後2年をかけて、

完全合併へ移行。

 

これでツーステップ。

 

私たちの生活が変わるのは、

実際はこのツーステップ目に

なりそうです。

 

新銀行の名前は、その名、

 

”株式会社第四北越フィナンシャルグループ”

 

直球ですね。

 

燕三条・三条燕問題みたいに、

どちらの名前が先に来るのか?

そもそも銀行名も変えるのか?

 

と思っていたのですが、

 

無難に”第四”さんが先だよねと思ったり、

 

本店所在地は長岡市だけど

本社機能は新潟市にあるといった

 

いろんな大人の事情と配慮が

見え隠れします。

 

 

そもそもなんで統合するの?

 

 

間違いなく新潟県のワンツー銀行の

合併は発表されたときは、

びっくりしましたよね。

 

私も会社の口座は第四、

個人の口座は北越、

 

とそれぞれの使い勝手の良さから

分けていたのですが、

 

一緒になってしまうと、

なんとなく嫌だなあと思うところです。

 

なので家計の方を既に持っている

ネット銀行口座へ切り替えようと思っています。

 

・・・

 

時代の流れできっとこういうふうに

思う人は多いでしょう。

 

というのも、

 

今回合併したきっかけが、

 

少子高齢化や人口減少を背景に

お客さんの数が少なくなってきた

ことに加えて、

 

ローン金利の低下で本来銀行の

収益源であった

 

お金を貸して利息を取る活動に

よる利益が少なくなってきたことがあります。

 

そこに拍車をかけて、

 

薄利多売をするためにも、

体力勝負を強いられるということから、

一緒になって強くなろうというものです。

 

 

競争相手が多い金融市場

 

 

あなたは知っていますか?

 

例えば住宅ローンは、

異業種からもどんどん参入していることを。

 

例えば、

 

ヤマダ電機も住宅ローンに参入。

auも住宅ローンに参入。

無印良品も住宅ローンに参入。

 

これからもまだまだ新規参入は

続いていくことでしょう。

 

ネット住宅ローンも、

市場の大きく大都市圏の

住宅購入に合わせてローンを

作っているため、

 

新潟では実際にはまだ思うように

使えないというのが現実ですが、

 

年々少しづつですが、

このハードルも下がってきており、

 

あと数年もすれば、

住宅ローンは銀行窓口で借りないのが

当たり前になるかもしれません。

 

今の若い世代は、

オンライン取引に慣れていますし、

その方が金利が低いのであれば

そうなるでしょう。

 

セブン銀行ATMを使えば

月に制限はありながらも、

常時入出金手数料無料。

 

地味に助かる、

振込手数料も月に数回は無料。

 

正直、とっても便利なんです。

 

個人の資金もネット銀行へ

流れていくことが予想される中、

 

従来通りのやりかたでは、

厳しくなってきているのです。

 

合併承認まで時間がかかったのは、

地方銀行の1位と2位が合併すると

独占しすぎてダメでしょ!

 

というのが問題だったのですが、

 

こういった背景からも

そもそも東京の大銀行や、

 

ネット銀行との競争が当たり前の

世の中において、

 

特段問題ない(独占ではない)でしょと

今回判断されたのは当然と言えば

当然ですよね。 

 

 

合併記念住宅ローンがおいしいかも

 

 

これは余談ですが、

 

合併後にある程度の金額を限定で

特別住宅ローンをリリースしてくる

可能性が高いと見ています。

 

当然それはインパクトが求められる

ものになりますので、

 

かなりの好条件で出るのでは!?

と思っています。

 

第四・北越フィナンシャル・グループとしての

本格営業は2020年10月予定ですから、

消費税増税で冷え込んだ住宅市場に

 

カンフル剤を入れてくるのでは?

と個人的に期待しております。

 

急いでない方は、

増税後のカンフル剤商品狙いも

アリかもしれません。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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