※飼育経験なしの我が家が猫を保護したリアル談。今日の記事は家づくりと関係ないです。猫を飼おうと思っていてこれから家づくりを考えている人にはちょっと参考になるかもです。でも、長いです。興味ある人だけぜひm(__)m
「ミャー、ミャー」
1週間くらい前から仔猫の泣き声が急に聞こえる。
我が家の近所に分譲地ができ、家がたくさん建ったから、きっと引越しをしてきた誰かが猫を飼っているのかな。
こんなふうに思っていました。
しかし、猫の泣き声は大きくなったり、小さくなったり。
日に日に泣き声は大きくなっていて、夜になると大きくなることから、うちの敷地内のどこかを寝床にしているに違いないと思うようになりました。
声がしている夜の9時頃。スマホの照明を照らしながら庭を偵察してみると、白い影がささっと駆け抜けていきました。
やはり声の正体は、小さな仔猫。
ついに、真っ白な猫を確認しました。
どう見ても飼い猫ではなく、野良猫。
数日間、声や姿を追っていたのですが、親猫や兄弟猫とは行動を共にしていらず、単独行動をしているように見えました。
で、どうしようかというと、私はあまり深く考えずにとりあえず保護してあげたほうがいい感じがしました。
猫は飼ったことがないので生態もよく分からないのですが、このままにしておいて衰弱してしまったり、カラスが最近変な時間にカーカーいっているので狙われているかもしれませんし、我が家の近くは新潟交通のバスも通るくらいに交通量がそこそこあり、車が通るたびに気が気でないということもありました。変なブレーキ音がしたら、、、保護しなかったことを後悔するだろうなと思ったのです。
でも保護したはいいけど、その後どうするのか?
このあたりも明確にしないといけません。
そこで私は入居している事務所の中に、猫が大好きでNDN(新潟動物ネットワーク)の活動をされている方がいることを思い出し、直接聞いてみる事にしました。
一発返事で「保護してあげたほうがいいですね」ということになり、西区にお住まいのNDNの活動をされている方が捕獲機を速やかに事務所まで持ってきてくれました。
ちなみに、妻のお友達には猫好きが多いため、他の方々にもご意見を聞いたところ100%「保護してあげたほうがいいですね」というお返事でした。
猫のエキスパートのみなさんがそういうなら、「ではそうしよう!」ということで、家に帰って妻に経緯を話して作戦を実行することにしました。
ちなみに妻は以前から超が付くほどの猫好きですが、猫アレルギーなので猫は飼わずたまに猫カフェに行っていたという感じです。
捕獲作戦決行!
妻は「いきなり捕獲器を仕掛けるよりも、まずは猫との距離が縮まっていた方が良いのでは?」ということで、夕方から猫が来そうな場所であったエアコンの室外機の下に、水とにゃんちゅーるを置いておいてくれました。
夜になると、にゃんちゅーるはなくなっていて、猫が食べてくれたようです。
捕獲器を置く前に妻と話をしました。
「もし保護したらそのあとどうするか?」ということです。
自分自身で飼うとイメージはこの時あまり持っていなくて、とりあえず保護をしようという想いでした。
飼ってくれる人を探してみて、どうしても誰もいないようだったら、うちで飼う可能性も視野に入れておこうかというそんなノリです。
いよいよ下準備はOKということで、にゃんちゅーるを入れて、タオルで外側を簡単にくるみ、猫が好みそうな場所に捕獲器を設置。
時刻は21:00頃。
23:30くらいまで待ってみて、ダメたっら夜中に入っていて出れなくなってはかわいそうなので、一時撤退するイメージで進めました。
そうしたらしばらくは、猫の気配は全くなし。
「やっぱりそう簡単に捕獲器には入ってこないよね。」
見つけたら両方から囲い込んで、タオルを使って保護するという方法も聞いていたのですが、猫を抱っこしたことが今までもないので、猫をどうやって怪我のないように触ったら良いのかが分かりません。
しかも暗がりであのすばしっこい猫を捕まえられるなんて、イメージが付かず、捕獲器でただひたすら待つことにしました。
とはいえ、内心、この中には入ってくるとは思えない自分もいます。
30分ほど待ってからでしょうか。
「ミャー、ミャー。」
来ました。間違いありません。あの猫です。
家の中で様子をうかがっていて、妻が「扉が閉まった音がした気がする」というのでドキドキしながら見に行きました。
捕獲器を照らしてみると、そこには猫が...いませんでした。
にゃんちゅーるも入ったままだったので、中には入っておらず外から様子を伺っていたのかもしれません。
やっぱり捕獲器を仕掛けたくらいでは、簡単にはいかないよねと、半ば諦めて家でまた待機することに。
さて、そろそろ一旦撤収しようかなと思っていたそのときに、今度は明確にカシャンと音がしました。
捕獲器の扉が閉まったのは確実。しかし、普通は猫が入ったら「ニャーニャー、ニャーン!!」となって暴れると思いますよね。
全くもって静かで、「クゥー、クゥー」というよく分からない音が聞こえてきました。
「あれ?これは違うのを捕まえちゃったかな?フクロウ?それとも、ハクビシンみたいなやつ?それとも...?」
おそるおそる捕獲器のところへ行ってみたら...
白い仔猫でした!
わずか1時間足らずで捕獲できてしまい拍子抜けです。
しかし、ここで私は思います。
「さて、どうしよ!?」ということです(汗)。
私たちが行くと当然ながら、威嚇をしまくられて、とても猫の扱いが分からない私たちには、おりを開けてどうこうという感じではありません。
とりあえず明日の朝、動物病院に連れて行こうとは思っていましたが一晩どうしたらいいのだろう?
そこで捕獲器を借りた方に夜にも関わらず連絡を取ることにしました。
保護したらどうしたらいいのか?
保護したらまずは動物病院に連れて行くというのが鉄則です。
しかし今回のように夜の場合は、とりあえずどうしましょうか。
その時は、ご飯と水だけ入れて、可能であれば猫砂も入れてということでした。
しかし、猫砂は買ってなかったし、捕獲器をとても開けられる雰囲気ではありません。
猫には申し訳ないけど、水だけ捕獲器からも飲めるところへ置かせてもらって、一晩は我慢してもらうことにしました。
で、さらに今度はどこの動物病院へ行こうかという点です。
グーグルマップで調べた一番近いところへ行こうと思いましたが、相談したところNDN(新潟動物ネットワーク)の保護猫と申し出ると割引をしてくれるという「山の下ペットクリニック」を紹介してもらいました。翌朝、そちらへ伺うことに決めました。
夜中に何度か「ミャー、ミャー」と鳴いていたので、狭いケージの中で怪我をしていないか心配になってこの夜はほとんど私は寝れませんでした。
そして、とりあえず保護したはいいものの、飼えない場合や里親探しを前提に保護する方もいらっしゃると思います。
私も気持ちは後者のほうでした。
この場合は、NDNの譲渡会に参加して里親を探すことも可能だそうです。
ただし譲渡されるまでは、保護者としてしっかりと飼っていくことが必要になります。
ということはつまり、猫セット一式の用意が必要となります。
保護にかかったお金
こういう経験はなかなかできないので、できるだけリアルに記録を残していきたいと思い記事を書いています。
コロナ禍において、保護猫を迎え入れる家庭は急激に多くなったと聞きます。
一戸建てを建てれば、ペットを飼うことも可能になりますよね。
あなたにも同じようなことが起きるかもしれません。
ネット検索をして一番良く分からなかったのは、保護猫を見てもらうことにかかる費用です。
当然ながら保護者が負担することになります。
ワクチンも打つし、検査もあるし、当たり前だけど公的健康保険外ですから3~5万円くらいかかる覚悟をしていました。
それは保護した以上、必要なものですからいいのですが、お金よりも病気がないといいなと願っていました。
動物病院でしてもらった項目は、「耳ダニ」「ノミ」「三種混合のワクチン」「エイズ・白血病のウイルス検査」という検査で、NDN新潟動物ネットワークの「猫を里子に出す方へ」という書式が先方にありそれに書いてもらう形になりました。
病院でかかった費用は、8,960円でした。
思っていたよりも、金額は低かったです。
検査の結果は何もなく良好で、ホッとしました。
猫は、推定2か月のオスでした。
ホッとしたところで今度はいつまでも狭い保護器に入れておくわけにはいきませんので、大きめのケージ、移動用のケージ、猫砂、食器、ごはん、おもちゃなどの用意が必要になるので、コメリや100均に買い物へ行きました。
保護したばかりなので、まだまだシャーシャー威嚇してはきますが、妻が病院の待ち時間であった2時間くらいでいろいろと声掛けをして少しずつ距離を縮めてくれたようです。
大きめのケージについては一旦NDN新潟動物ネットワークさんからお借りしました。
その他のグッズや食料などでは、だいたい10,000円にくらいの支出になりました。
病院代までも含めると保護にかかったお金は全部で2万円くらいになります。
こういうことが事前に分かると助かったので、備忘録としてまとめておきました。
保護してから1日が経って
保護した夜が明けて、その後すぐに動物病院へ行って、猫グッズを揃えてようやく猫にも大きめのケージに移ってもらいました。
(野生感が強め。まだ怖がっている)
1週間くらいは「シャーシャー」威嚇されて、ご飯やお水もあまり食べてくれないだろうなと思っていたのですが、早速猫は猫砂を器用に使ってトイレを済まし、一気にごはんにがっついています。水もじゃぶじゃぶのんでくれました。
大きく安心し、私たちもドッと疲れが出てきました。
我が家には5歳と3歳の子どもたちがいるのですが、当然ながら目を輝かせて猫のもとへ一直線。
100均で飼ってきたねこじゃらしおもちゃで猫と遊んでいます。
最初は猫も戸惑っていたものの、子どものピュアな心が通じたのか分かりませんが、猫が次第に心を開いてくれて、夕方にはもう仲良しになっているではありませんか。
昼までは思い切り野生の顔だったのですが、次第に野生感が薄れてきて優しい顔出しになってきています。
子どもってやっぱりすごいなと思いました。
保護して2回目の朝から
猫は警戒心をけっこう解いてくれていて、普通に撫でられるようになりました。
人間に対して、良い意味でも悪い意味でも慣れてなくて、少なくても人を怖がっていることはないようです。
頭や鼻の上のあたりを撫でると気持ちよく目をつむっています。
予想以上に早く慣れてくれて、驚いています。
我が家は妻が猫好きなこともあり、その影響からか子どもたちも大の猫好きです。
私は以前に犬を飼っていたこともあり、動物は全然大丈夫で、猫は飼ったことがないのでよく分からないのですが、旅先でもいろんな猫に割と好かれていた傾向にあったので、猫とは相性が悪いようには思えません。
ただ猫アレルギーがあったり喘息があったりして積極的に飼うスタンス、例えばペットショップでお金を出して買ったり、譲渡会に積極的に参加するという感じにはなかったのですが、なんとなくいつか我が家には猫がくると確信めいたものがありました。
いつか猫の方からうちに来るだろうと、何年か前から思っていたのです。
他にも家がたくさんあるのに明らかに我が家に重点的に迷い込んでいたし、息子が2年位前から白い猫が好きと言っていたので、「ああついに来たか」と思ったのです。
まだ保護して2日目の段階なので、そのまま飼うか、保護者を探すまでなのかか決めていませんが、もうその答えはなんとなく分かり切っているような感じはしています。
それが保護した日数が経過すればするほど、予想が尽きますよね。
(保護して4日目、野生感がなくなってくる。)
飼うか、里親を探すかそろそろ決めないと...
あまり長く一緒に居すぎるとお互いにとってそれはあまり良いことではないでしょう。
そろそろ飼うのか、里親探しをするのかを決めなければいけない時期になってきました。
我が家には重大な懸念がありました。
それは、『妻の猫アレルギー』と『息子の喘息』です。
ここをクリアせねばなりません。
妻はクリニックでアレルギー検査したところ、アレルギーではあるが深刻なものではなく、むしろハウスダストがまずいということが判明。
猫の毛が舞い散り、ホコリも一緒に待ってしまうと反応してしまうようなので、とにかく掃除をすることと当面はアレルギーを抑える薬を飲むことで対応することに。
息子については、お医者さんに相談してみたところ「医師としてはまずおすすめできません。」という回答でした。
まあ、それはそうですよね。
医師としてOKをして何かあって、後で何かを言われるリスクがありますからそうとしか言いようがないのは当然です。
私も医師だったら、そうとしか言えませんもん。
しかし...
「絶対ダメというわけではありません。繰り返します。絶対というわけではありません。」
というこちらの心情をちょっと察してくれたお返事。
私たちの結論は基本飼う方向で決まっていて、あとは一応意見を求めに行ったという感じですよね。
というわけで、保護猫を我が家に迎え入れることに決めたのでした!
(あっという間に、なついてくれました)
猫との暮らしにかかったお金・かかるお金
我が家に正式に迎え入れるにあたり、大きいキャットケージを20,000円ほどで買いました。
費用を削減するためにネット通販で買いましたが、同じものでも店頭と10,000円くらいの価格差があり驚きました。
移動用のキャリーも5,000円ほどで買いました。
保護して3週間後あたりで2回目のワクチンを打ち4,000円くらいでした。
幸いにして健康そのものということで、このあとにクリニックに行く必要はもうないようです。
結局のところかかったお金は、猫グッズ一式を初めに揃えるのに、40,000円くらい。
保護猫をゼロから迎え入れて飼うまでにかかった費用は医療費を含めて50,000円くらいでした。
また猫の場合は、避妊手術をすることが一般的なようなので、この後そのお金も数万円程度かかります。
キャットフード(3,000~5,000円)、猫砂(2,000~3,000円)、ペットシーツなどの消耗品(1,000~2,000円)、その他雑費を含めて猫を飼うにはだいたい毎月1万円程度の支出になると思います。
ペットの保険はどうなのか?
ペットが入院したときに、思った以上のお金がかかると聞きます。
それに備えるためにペット保険の加入を検討される方が最近は多いようです。
私もいろいろと調べてみたのですが、ペット保険は人間の医療保険と大きく異なる点がありました。
それは保険料が更新毎に年々上がること、場合によっては更新できない場合もあること、30%か50%の自己負担部分があることです。
ペット保険が支払われるケースになっても、自己負担部分が結構多いのです。
人間の医療保険は少しでも若い年齢で入っておけば、保険料は安く入れるし、途中で支払う保険料が上がることがありません。
途中で病気になったとしても保険を打ち切られることはありませんから、早く加入するメリットが出てきます。
一方でペット保険は若くして入っても年々保険料が上がっていくし、場合によっては更新できないそして更新できない基準も不明確である。
このような文言を見ると、正直どうなのだろう...と思ってしまいました。保険会社優位すぎるんじゃないのか?という疑問です。
当然というかネットの口コミを見てみると、やはりそのあたりがトラブルの原因となっているようです。
ペット保険は大きく分けると、通院が付いているタイプと通院なしの入院+手術一時金型があるのですが、個人的に研究したところ、入院+手術一時金の安いタイプなら加入するメリットがあるかなと思いました。
通院なしタイプの場合はもし通院となっても細々とした保険金請求ができないのですが、手術が必要なくらいの病気やけがになった場合は、どーんと保険金が下りるタイプです。
高額な手術代になり、家計からの支出を躊躇する場面で、迷わずお金を出して手術を行えるのは保険に入っていなければ速やかに決断できないことなので、加入するメリットがあるかなと思いました。
これは人間の保険にも言えることですが、細々としたお金をもらえる保険よりも、可能性は低いけれどそうなったときに困るものだけ保険に入るという考え方的にも合っています。
通院なしの手術特化型のペット保険は月々1,000円程度で入れるようで、家計に負担にもなりません。個人的にはこのタイプがおススメだと思いました。
約款を読み込んでいくと保険会社にも違いありますが大きな違いはないような感じがしたので、かかりつけの動物病院と連携している保険会社で大手損害保険会社のグループのものに加入するのが無難ですね。
全くもって猫を飼うつもりがなかった我が家が、戸惑いながらここまで1か月に起こったことや、かかったお金についてについてまとめてみました。何かのお役に立てれば嬉しく思います。
※1か月ですっかり家ネコになりました。
PS
猫を飼うにはトータルで150万円くらいに支出になるようです。
これから家を建てる方へマイホーム予算診断サービスで収支を作っていると、新しい家で猫やペットを飼うことを楽しみにされていて、ペット支出を考慮して予算を考えていく事例も最近増えてきました。ペットも家族の一員ですからね。
今後は私自身が猫を飼うことになったので、ペット支出に明るいFPとなれそうですのでご期待ください(笑)
ちなみに猫の名前は、「らいごろう」です。
保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。