『父親の10%が産後うつになる。』
先日Yahoo!ニュースにこんな見出しが出ていました。
母親ではなくて、父親?
もう産後というには大きく育ったものの、2人の子どもをもつ私も聞き捨てならないテーマです。
記事を読んでいくと
家族を持ったことにより父親として社会的責任が増す
→「家族を食わしていかなければならない!」といった使命感
→収入減少が許されないというプレッシャー
これが影響するようです。
父親も母親も子育て期は気持ち的余裕もなくなります。
時間もなく、お互いのコミュニケーションが希薄になってのストレス。
さらに妻が育休中、もしくは退職による家計の収入減少も父親にはプレッシャーになるようです。
つまり結局のところ、父親うつの多くの原因がお金に由来するものであるということが読み取れます。
私はまぐれでお金の不安を回避できました

私自身はこの問題はおそらく大丈夫です。それはFPだからというわけでもありません。
なぜなら出産期や子育て期におけるお金のことについては、「既に問題解決済み」だからです!
・・・
なんて、偉そうに言ってますが本当のことを言うと、こう言えたのは単なるまぐれです。
私が家を建てた当時、まだこの仕事をしていませんでした。
新潟の会社の普通のサラリーマンとして働いていました。
会社の業績もよく理解していなかった平社員でした。
ですが、未来に悲観的な先輩方が多かったので自分も将来に不安を感じていました。
そのため、住宅ローンの額についてはかなりシビアに考えていたのです。
単にビビりでした。
家づくりの結果が、「やりたい仕事」につながった
結果的にファインプレイだったのは土地選びです。
当初自分たちが住みたいと思っていたのが中央区。
SHSの近くに出ていた土地があったのです。
ですがそこを止めて、妻も結果的に納得してくれて郊外に土地を買って資金援助付きで二世帯住宅にしたことです。
立地も中央区と比較すれば不便でしょう(私はそんなに不便とも思っていないので考えようです)。
二世帯住宅なので自分たちのスペースも狭い(延床面積20坪相当)です。
ですが、我慢した分だけ住宅ローン返済は余裕という家計になりました。
私は家を建てた後にサラリーマンを辞め、のちに今のFP事務所を開業しました。
結果的に自分やりたいことをして独立という選択肢まで取れたのは、ローン返済額が少なかったという自由さがあったことは大きかったです。
つまり住宅ローンのプレッシャーが少なかった。
このことが人生にいい影響を与えていることは間違いありません。
では、なぜ中央区をあきらめたか。
家を建てた当時は20代。便利で華やかな土地は魅力を感じていました。
答えは簡単。ムリだったからです。
中央区に土地を買って、おしゃれなデザイン住宅を建てるという計画。
当時は3,500万円オーバーでした。当時の私には買えない大きな額という認識でした。
これは15年前の数字なので、今だと5,000万円からです(!)物価上昇恐ろしいですね...
銀行の審査の厳しさは、親切でもある

仮に中央区に土地を買った場合、2世帯住宅ではないので資金援助の話はありませんでした。
そのため年収300万円前半だった私は、ほぼ貯金もありませんでした。
妻も正社員ではありましたが、新潟市に引っ越すことになれば転職になるのでローンを組むことは難しくなります。
そこで単身で、フルローンで購入する必要がありました。
幸いにしてこの当時(15年前)は住宅ローン金利も今より高く、審査も厳しい状況。
「そもそも私では借りれられない」ということを銀行から親切に伝えてくれた時代でした。
「身の丈じゃないよ!その額は貸せません。」
というのを銀行が結果を示して教えてくれていたのです。
審査が厳しい、というのはマイナスに聞こえるかもしれません。
ですが、身の丈を教えてもらえていたのは今思えばなんとも、ありがたい話です。いい時代でした。
その当時からすれば、月10万円以上を35年返すのは地方の中小企業の平社員の年収ではありえなかったのです。
毎月10万円以上のローンを35年も払わずに済んだ。
これは、私にとって、私たち家族にとって、間違いなく大きなプラスとなったと断言することができます。
住宅ローンでリスクを背負うことをしなかった。
その分、起業のリスクを取れ、こうやって今みんなの家づくりのお手伝いができているからです。
今は誰もストップをかけてくれません
ところが今はどうでしょうか。
大きく時代は変わりました。
マイナス金利政策実施後、住宅ローン金利も著しく低下し、それにともない審査も易しくなりました。
借りる側としてはラッキーですが身の丈以上の金額も借りれてしまう時代になりました。
経済を成長させる国家ミッションの元、消費を過剰に刺激される時代。
勤続年数が数年あって、収入も人並みであれば、昔では考えられないような額もOKになっています。
「この土地欲しい!この建物素敵!」
という流れで、銀行へ行くと・・・
「あなたなら全然OKです!なんなら、あと1,000万円多く借りれますし、家具家電分もお貸しします!」
こういった具合ですね。
そうなると何が身の丈なのか、よく分からないのです。
みんながあなたの住宅購入に背中を押してくれます。
そうすると、特に疑問に思う場面がないのかもしれません。
しかしいざ毎月10万円以上の返済を開始。
子どもも生まれお金がかかり、産休・育休・時短で収入も減る。
おまけにバーゲンセール並みの変動金利で当初組んでいたローンの金利が上がって(というかまともに戻って)返済が11、12、13万円…となったら
確かにプレッシャーですよね。

変動金利が上がらない時代は明確に終わりました。
今はそれをごまかすために、40年超の住宅ローンをスタンダードにしようとしている時代です。
この展開はあまりよくないですよね。
買い手にとって、フェアとはいえない状況です。
失敗したくないなら、無理のない借入額を絶対に掴んでおこう
住宅ローンのプレッシャーを抱えたまま、突き進むのは危険です。
特に新潟で土地を買って家づくりをする場合は、夫婦でのフルタイム共働きが必須となるケースが多くをしめます。
今後35年間もしくは定年までの間、夫婦でのフルタイム収入を織り込んで家づくり(借り入れ)をした場合。
当然ながら片方の収入が崩れると家計は一気に立ち行かなくなります。
最近の相談事例では、
妻のフルタイム収入を20年間しか織り込まない(50歳以降はどう働こうが自由)とか
夫が絶対に60歳で仕事をやめられるラインの住宅購入額
などをライフプランニングで確認することが多くなっています。
必然的に無理のない借入額のラインは下がります。
ですが、それが自分たちにとってちょうど良いプレッシャーの具合というわけです。
人生の逃げ道を用意するライフプランのニーズが増えてきていますし、私もそれは大いに賛成です。

たしかにフルタイムフルパワー2馬力で65歳まで見込むなら、物価高騰の昨今でも中央区で家を買うことは可能な家庭はたくさんあります。
家に対しての価値観が人生の優先順位で高い人は、そのお金の使い方は決して悪くなありません。
生涯全体で見れば有意義なお金の使い方とも考えられます。
ですが、全員がそういうわけではないでしょう。
慎重にいくには年収の最低ラインで考えよう
もし家の優先順位がそれほどでもないけど、持ち家が欲しい。
そういう方はフルタイムフルパワーの2馬力ではなく、1.5馬力くらいの予測収入でシミュレーションを作り、その範囲で家を買うというのもひとつの考え方です。
例えば、私が家を買った時の話をすれば世帯年収はだいたい600万円くらいでした。
かなり安全を見て世帯年収が500万円でも返せるくらいに設定をしました。
(何度もいうように当時は正確にライフプランを立てたのではなく、ただびびっていただけです)
今客観的に見れば仕事は結局何かしら続けていくわけだし、そこまで予算を下げなくても...。という印象もあります。
ですが、とにかく当時勤めていた職場の先輩方が将来にネガティブだったので強く影響を受けていたといえます。
きっとあなたも、ある程度将来の年収の見通しは計算できると思います。
どれくらい年収が上がるかは分からなくても、「さすがに私、どうなってもこの年収は割らないだろう」という数値です。
夫婦ともにそれくらいのラインで住宅購入金額を設定していれば、プレッシャーはだいぶ軽減されます。
さらに、まじめに努力を続けてキャリアを積めば、賃上げ局面に入った日本経済です。
どんどん上方修正されていく可能性が今は高いでしょう。
もしそうなれば気持ち的にもかなり楽になるだけ。
いい精神状態で住宅ローンを余裕で返済できると思います。
PS 家は持ちたいけど、ローンが心配な方へ
「家はいろいろ考えてやっぱりほしいし、あったほうがいいよね。」
「でも住宅ローンのプレッシャーが…。」
と、もしあなたが感じているのであれば、人生の負荷は住宅購入「前であればあなた自身で決めることができるのです。
混沌とした時代に入ってきた感がある現代社会。
ですが、豊かさの比重をどこに置くか、SNSや周りに惑わされることなく、しっかりと自分の軸で決めることを私は強くおすすめします。
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