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新潟市で新築検討中の業界人

住宅業界に勤めるA氏。
そんな彼と先日打ち合わせをしていた時のことです。

A:「そういえば、結婚したんすよ」
「えー、そうなんだ。サラッというよね。おめでとう!」

A:「で、家買おうと思うんすけど建築会社いいところが思い浮かばなくて。」
「てか、展開早いね。まあ、そうだよね。業界のこと知り尽くしちゃうと、どこで建てるかって本当に難しいと思う。」

A:「おれの要望は2,000万以内に納めたくて、でもローコスト系は現場のこと知ってるだけに嫌で、断熱性能だけはかなり高くしたいんですよね。」
「分かるわかる。その要望、5年前に家建てた自分と一緒だよ。」

A:「デザインとかはホント普通で良くて、特に妻は今流行の“木”は嫌いでデザインも、デザイナーズみたいに余計なことをしないところがいいんだけど、意外とそういうところがないんすよ。」
「そうかなー・・・・・・あ、確かにないわ。」

A:「ですよねー。なんでどこで建てたかいいか、本当迷ってます。昆さんならどうしますか?」
「そうだね。金額上げたくなくて、デザインもそこまで徹底しないなら工務店がいいんじゃない?工務店はピンキリだけど、腕のいいところのコスパや、施工の間違いのなさはやっぱりいいし、家を作る人と直接打ち合わせできるのってやっぱり究極じゃん。」

A:「たしかに。普通住宅会社だと営業と打ち合わせするけど、誰が実際に作るかって全く分からないですもんね。ていうかぶっちゃけ、営業って家のこと全然分かってない人が多いじゃないですか(笑)あれって、どうなんすかね。」
「どこの業界の営業もやる気がない人は、自分の売っている製品のことなんて分かっちゃないよ。自分も昔、場違いな業界にいたときそうだったし、そういう人からは買わないのが大事だよね。実際売れなかったけどさ。」

A「まあ、そうですよね。どうしようかな。工務店をちょっと調べてみるか、知り合いのローコストメーカーに頼んで特別に性能上げてもらうか。そのどっちかにしようかなー。」
「まあ、デザインある程度捨てれば2,000万円で本当の高性能の家は、原価的に全然いけるでしょ。」

A:「ですよね。ちょっと頑張ってみます。」
・・・

本音のやりとり

ちょっと面白いやり取りだったので思い出して書いてみました。
本質を突いているところが、何か所はあるかなあと思います。

彼の場合は住宅をあくまでも”住居“と”資産“として考えていて、負債になる行動は絶対にしたくないということでしょう。
そのため、住宅ローン返済額の上限をはじめから設定し、それを超えた時点で候補から外すという徹底ぶりです。

本当の意味で高性能を目指すのは、後のメンテナンスコストや日々の光熱費を下げることで、住宅のおける生涯支払いコストを極限まで下げたいという意向が見えます。

たしかにここまで徹底すれば、家にかけるお金はほとんどないし、家を建ててからも返済を重く感じることはないのでしょう。
プロなので当たり前ですが、最初の値段が安い商品には飛びつかず、生涯支払いコストの視点で家づくりを見ています。

この考え方は参考にできることがたくさんありますね。

あなたの家にかける想いは?


あなたは新しい家で何がしたい?
憧れであった夢を形にしたい?
家族がゆったり過ごせる広い空間にしたい?
薪ストーブでほっこりしたい?
みんなに自慢できる洗練された家にしたい?

いろいろありますよね。
みんながみんな家に効率性を求めるわけではありません。
性能やエネルギー消費で非効率な家だから悪いってわけではありません。

あなたが家に何を求めているのかを明確にできて、それに沿う家づくりができることが幸せなのです。

あなたが住宅に効率性を求めていたのに、デザイナーズの吹き抜けドーン!広い子ども部屋ドーン!暖房は各居室にエアコンドーン!
なんてやってしまっては、初めて迎える冬の光熱費にめまいがしてしまい、後悔をしてしまうでしょう。

一方で一戸建てといったら、広いLDKに仲間を呼べる立派なスペースに!なんて思っていたのに、初期コストを重視した家を建ててしまっては、ただ窮屈なだけで住宅ローン返済にモチベーションが湧きずなんかお金を無駄にした感じなるでしょう。

特にアフターコロナでは、、家にすることが多くなり、狭すぎるのはちょっときつい感じにもなっています。
無理がなかったならあと月々20,000円足してやりたいことやればよかった。

なんてことになるかもしれません。

あなたの家に対する価値観は、なんでしょうか?
このあたりを夫婦で話し合ってみると理想とする家づくりに一歩近づけるかもしれません。

家を建てる前に、“家づくりノート”みたいなものをびっしり書いている人ほど、やっぱりすごくいい家になっている傾向があります。
建てる側の努力も間違いなく、家づくりの成功に貢献するのですね。

その後、彼の計画は結局どうなった?

この話を最後まで追いかけていくと、彼は結局新築は買いませんでした。
やはりあの”夢のような要望”を実現するのは無理だったのです。

では実際どうしたかというと、中古住宅をフルリノベーションしたのです。
建物のポテンシャルが高い物件や土地の資産価値がある物件を探し出して、そこをリノベ。

中古住宅は第三者検査期間に依頼して、欠陥住宅ではないか、リノベーション工事にお金がかかりすぎないかを事前にチェック。
建物がダメとなった場合でも調査費用はかかってしまうことが、中古リノベがいまいち普及しない理由でもあります。
そしてお金がかからないように、元の間取りを極力いじらないという徹底ぶりです。

私も途中経過を見させてもらっていましたが、同じようなことをプロではない方がするのはハードルが高いように思います。
業者選定を誤ると見た目がきれいになっただけで、性能的にはマズイ家にもなってしまいます。
結局のところ、要望が多くなると「新築でやったほうがいいじゃん!」となるのでコストダウンするために割り切れるのが大前提となります。
住宅会社もリフォームに慣れていないところは、欠陥工事となるリスクしかないので、無難に新築をおすすめしてきます。

とはいえ条件をクリアできれば新築では到底実現できない予算で、上物2,000万円以下でのハイスペック住宅は不可能ではないため土地があまりでてこないエリアの場合は、中古住宅をリノベするという戦略はありっちゃありですね。

ノウハウはだいたい掴んだので、今後必要な方にはサポートもしていきたいと思います。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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