7月28日209億増額 こどもエコ住まい支援事業の消化状況【8月最新】

家を建てたり、リフォームしたりするのであれば何かしらの補助金をゲットしたい。

これってみんな思うことですよね。

今年2023年の目玉
国からの補助金に【こどもエコ住まい支援事業】があります。
(私は略して『こどもエコ補助金』と呼んでいます)

新築においては補助額が過去最大規模の100万円

めちゃくちゃ大きいですよね。

こどもエコ住まい支援事業の適用条件は..大きくは2つ
・国の定める省エネ性能の家を建てること
・夫婦いずれかが39歳以下か、もしくは18歳未満の子がいる世帯

新築以外でもリフォームでも適用があります。
実は我が家も使わせてもらいました。

特にリフォームの場合は、設備だけでも行けてしまうのでかなりハードルが低いのです。

子育て世帯であるので、しっかり制度をフル活用。
耐用年数をだいぶ超過し、いつ壊れてもおかしくない設備機器のリフォーム工事をしました。

約58万円の工事に対して、補助額が約6万円。
割合にすると10%以上ですから結構ですよね。

こどもエコ住まい支援の現在

このこどもエコ補助金なのですが、希望すれば全員が適用を受けられるわけではありません。

予算は1,500億円。先着順なのです。

2023年初から家づくりを考えていて計画が着実に進んでいる方。
もっと具体的いうと、夏くらいまでに工事を開始できそうな方は、ほぼゲットできるでしょう。

以下の表をご覧ください。

こちらはこどもエコ住まい支援事業のウェブサイトに公表されている予算の消化率です。
8月3日の時点では消化率は77%。

5月末の推移予想からみても、あまり大きく離れてはいないようです。

こどもエコ住まい支援申請額の推移予想8月末に100%?

きっと直前で駆け込みが入るので実際はお盆前くらいかもしれません。
去年も似たような補助金があり、そちらは途中で追加予算が付きました。

しかし今年は去年とは異なり1次予算からしっかり多額の予算が付いています。さらに追加予算が来るかは現時点では不透明です。

※5月時点上記のような感じでしたが、7月28日に209億3500万円の追加予算が入りました。

住宅会社はこどもエコ補助金の話を控え始めました

しかし、209億の増額は1か月くらいであっという間に消化しそうです。

当初8月くらいで終わりそうだったものが、ギリギリ9月までいけるかなという程度です。

そうなると…
現時点では夏ころに工事スタートできるくらい話が進んでいる人を除いては、あてにできない。というのが正直なところです。

事実、住宅会社の営業さんも、これから家づくりをする人へはもうこどもエコ補助金の話をするのをやめてきています。
なぜなら、こどもエコ住まい支援を取れる前提で話を進めて資金計画を固めて商談を進めたのに「やっぱりダメでした~。」となれば大問題になるからです。

そりゃそうですよね。100万円のあるなしは大きいです。

去年は特にそのようなトラブルが後を絶たず、取れると思っていた補助金に間に合わなかった人が続出しました。

結果、苦肉の策で住宅会社が補助金分を値引きするなどの対応になってしまったところが多かったのです。

各社、同じ轍は踏みたくないと考えているのです。

こどもエコ住まい支援のために、急いだほうがいいのか?

結論から申し上げると、100万円のために急いで決める必要はないでしょう。

あなたが今、
打ち合わせでいい線までいっていて
いろいろと納得もしていて
あとは決めるだけ!
くらいの状況まで来ていれば、補助金を取りに行った方が当然いいです。

ですがまだゼロベースであったり、急いで決める必要がない方。
こちらは、後悔をしてしまう確率の方が高いと思います。

少し具体的な話をすると、相談者の方でちょうどこの100万円を取れるか取れないかの境界線にいる人がいます。

今進めている会社で決めれば補助金100万円をゲットすることもできます。

しかし他社もじっくり比較検討することで、要望を今より叶えられたうえで、数百万円コストダウンできる可能性が高いという事実もあります。

もし仮にあなたが後者の選択肢を持っていたら……補助金100万円を取りに行くメリットはあるでしょうか?

きっとないですよね。

実は私たちのような業界側の人間が、家を建てたりリフォームしたりするときは別な考え方をします。

それは、今ある補助金を取りに行くのではなく、補助金に合わせて工事を考えるとうことです。

どういうことか少し説明します。

国の補助金は毎年何かしらある

国の補助金は時期のサイクルがだいたい決まっています。

年末に翌年度の補助金の概要が発表されて、翌年3月からスタート。
予算先着順でだいたい秋くらいに消化される。

今回のこどもエコ補助金もまさにこれです。

したがって、もし私がこれから新築を計画するなら来年のまだ見ぬ補助金を見込んで「来年の春くらいに着工」できるように情報収集を始めます。

来春着工であれば、人気のある住宅会社でもだいたいスケジュールを押さえられると思います。

とにかく急がず、じっくり構えます。

補助金を受けられるかは運ではなくて、補助金のスケジュールに合わせて家づくりを計画するというわけです。

※中小事業者で家づくりを考える方の場合、また別な補助金もあったりします。

今は明らかに省エネ住宅がトレンド。
国も年々、家の省エネ条件を厳しくしているので、来年以降も省エネ系の補助金は99%あると私は思っています。

どうしても完成までの期日があるという場合は仕方ないですが、家づくりは2年位のスパンで考えていたほうが成功すると思っています。

1年以内にすべてを決着させようとするには、実は時間が足りなすぎるんです。

家づくりで失敗したくない方は、そんな考え方をぜひしてみてください。

PS

急がずじっくり、後悔ない家づくりを進めたいという方はマイホーム予算診断サービスをおすすめします。

補助金につられず、それよりも家計で確実に返せる額を把握しましょう。

そして、ゆとりをもって住宅の計画をし、ちゃっかり補助金もゲットしましょう。

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昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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