住宅を購入するタイミングって
いつがベストなの!?
これってとっても気になりますよね。
いますぐ買った方がいいのか?
もうちょっと待った方がいいのか?
とっても迷うかと思います。
しかし、この答えはシンプルです。
ファイナンシャルプランナー的に言うと、
「早いほうがいいですよ。」
というのが答えだからです。
それはなぜかというと、
あなたの年齢に35をプラスしてみてください。
何歳になるでしょうか?
私は73歳になってしまいました。
73歳と言われるとどうでしょうか。
仕事は引退して悠々自適にしていたいですが
住宅ローンが残っていればそうもいきません。
最近国家公務員さんの65歳定年が決定されましたよね。
60歳以降は役職定年となりそれまでの
給与の70%となるそうですが、
人口減少による働き手不足から
民間にも波及していくことは
ほぼ確実と言えるでしょう。
長く働くことができれば、
35年後に70歳になっていても
ローン返済はなんとかなるかもしれません。
しかし勤務先の業績や社内の人間関係に
巻き込まれて最後まで職場にいれるかなんて
検討もつきませんよね。
それってつまりあなたが持ち家を
手に入れたいと思ったのであれば、
できるだけ早い年齢でローンは
終わっているに越したことはない。
これが大原則です。
家賃の損失と住宅価格の高騰
住宅購入時の年齢が遅くなるほど
それまでに支払う家賃は純粋に
掛け捨てとなり損失になります。
住宅取得年齢が遅れれば、
住宅ローン完済年齢も比例して遅れるため
数字だけで判断するとやはり
早く購入したほうがトクです。
また、住宅価格は年々高騰しています。
2021年4月現在、
木材価格が急上昇しており、
住宅価格は今後上昇が確実です。
すでに値上げに踏み切っているメーカーも
出てきており今後の住宅価格はどんどん
上がっていくでしょう。
原因はコロナの影響で世界的に郊外思考が進み
政策により大量にお金があふれており
住宅投資が進み海外でも木材需要が
急激に増えたことがどうもあるようです。
輸入材に頼っている日本の材料不足は
今後深刻になる可能性があります。
価格上昇だけではすまずに工事の大幅遅延が
発生する懸念も出てきました。
家の見積もりも有効期限が切れたものは
再度取り直すと大きく価格が
変わってしまう可能性が濃厚です。
一度上がってしまった価格は再び材料の
価格が落ち着いても同じ比率で下がるとも限らず
住宅の価格は年々上がっているというのが
ここ10年の事実ではあります。
ここまでは”お金”だけの話です。
でもお金面と精神面はまったく別な話
ライフプランに照らし合わせて損得だけの
話をすれば
・家賃損失
・住宅ローン完済年齢の高齢化
・住宅価格の高騰
を踏まえればそれは早いほうがいいって
話になりますよね。
でもちょっと待ってください。
急いでしまって本当は欲しくなかったり
妥協をしすぎてしまって住宅を
手に入れてもそれはちょっと違います。
住宅購入は勢いではやってはいけません。
住宅購入にはある不思議な力が働きます。
それは常に”残り1個”の呪縛です。
同じ土地は2つとありません。
誰かが買えば、もうそれで終わりです。
建売やマンションなんかもそうですよね。
誰かが買えば、もうそれで終わりです。
土地や建売住宅やマンションなんかは
目の前に値札が付いていてお金を払えば
すぐに自分のものになることもあり
”押さえてしまいたいという感情”が働きます。
もちろんそれが本当に探し求めていた物件か
本当に良いといえるものなら良いのですが、
探し初めの頃にその判断力があるという
ケースはほとんどないでしょう。
つまり最初の特に1~2か月は、
いきなり契約をしないでまずは現状を
肌で感じるという期間にすると
後悔は少なくなるでしょう。
情報収集は早いに越したことはない
なんでこんな話をするかというと、
相談室にお越しになるかたで
既に物件を決め打ちしてくるかたも
たまにいらっしゃいます。
しかし話をしていくとどうも
その物件の購入が価値観やライフプランにも
合っているようにも思えず
単にお買い得な気がするとか、
自身が探した中で現時点で希望を一番満たしている
いわゆる暫定1位でしかありません。
ちなみに住宅不動産には基本的には
正しい価格がつけられているので
極端にお買い得という物件はありません。
安いと思っても、
そう思い込んでいるだけかもしれません。
仮に安い値段になっていたら、
その安さの理由を知り納得するレベルまでは
調べなくてはなりません。
それが残り1個しかなくて
(不動産は当たり前ですが)
今すぐ決めないとなくなりますと
言われるとみなさん想像以上に
心を動かされてしまっているのです。
どんな物件も残り1個で、
誰かが購入すればなくなるのは共通です。
しかし住宅購入を考え始めの時って、
自分たちで良いと思った物件が
過大評価されがちになり、
失う恐怖からそのまま勢いで進められるかたって
本当に多いのです。
少なくても私はそういったかたに
別な考え方やライフプランに合った
住宅購入の考え方の話をすると、
ほとんどのかたが当初考えていた不動産を
購入することはありませんし、
別な考え方や選択肢を持たれています。
つまり情報が不十分であるということです。
ネットで得られる情報には限界もあります。
そもそもあなたにとってその不動産がベストで
無理のない予算はどれくらいなのか?
それらをじっくり考える期間を初めに持って
スタートラインに立つことを
私はぜひともオススメします。
準備さえしっかり揃えば、
あとは早いほうがいいわけですが、
こればかりはご縁。
大丈夫。
いいご縁は必ず訪れます。
保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。