住宅購入で発生する税金の種類を解説:その1

家を建てると減税・補助金・給付金。

2021年は国の特典が山もりてんこもり!!

こんな話題を以前からお伝えしているのですが

ところでそれってどうしてなのか?

考えたことってありますか。

その理由は2つ。

1つ目は、経済対策です。

家を建ててもらうと地域の経済が循環します。

住宅会社からその下請け業者、家電、

家具、設備などあらゆる業界が潤います。

住宅はローンで買う方が大半ですから

金融・保険業界まで潤います。

いま存在していないお金をローンで生み出し

一個人がその莫大なお金を使って

経済をフル回転させてくれるとしたら、、、

それは少しや少しの補助金・給付金など

安いものですよね。

経済対策としてとっても有意義なお金の

使い方だと思います。

では、もうひとつってなんだと思いますか?

実は家を建ててもらうと、国の収入は上がります。

補助金や給付金で吐き出した額以上に、

税金が発生するからですね。

そうです。

2つ目は、税収入が上がるから。

しかも継続的に。

建てる時にドカッと税金を払うことはもちろん

ネットフリックスもアマゾンプライムもびっくりな、

税のサブスクリプションが完成するからです。

家を建てるととにかく税金を

たくさん払うことになるのです。

家を建てるときにかかる税金の種類って何?

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税金と聞くとあなたは何を思いうかべますか?

メジャーなのは消費税ですよね。

ほぼ毎日私たちが支払っている税金です。

あとは住民税。

これも日々の給与明細から天引きされて

いつの間にか多額の額を払っています。

その他にも所得税とか自動車税とか

身近なところに”税”があふれています。

ではここで家を買う場合を考えてみましょう。

住宅購入時に絶対にかかる税金は

こんな感じです。

あなたが初めて聞くような今までに

聞いたことない税金もあると思います。

・不動産取得税

・固定資産税

・都市計画税

・登録免許税

・消費税

・印紙税

ざっと挙げただけで6種類。

しかも聞いたことないのがたくさん。

そうです。

実は住宅購入は税の集まり。

税のフルコースみたいなものなのです。

補助金や給付金、減税は嬉しいのですが

もらうだけではなくて

支払う税金も山ほどあることを

始めに押さえておきましょう。

住宅購入税金、1回きりか継続的かの2種類

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これらの税金には種類があります。

大きく分けると、

『1回きり』か『継続的』かです。

1つ目は、不動産取得税です。

これは不動産を購入すると、

課せられる税金のことを言います。

買っただけで支払う義務があります。

土地を買えば、土地の不動産取得税。

建物を買えば、建物の不動産取得税。

土地を買ったあと、建物が建ったあとに

しばらくするとシレっと請求書が送られてきます。

ただし、この税金は普通の価格帯の

家を購入するのであれば

それほど恐れるものではありません。

土地の場合は、

買った土地に3年以内に建物を建てた場合は

新潟での一般的な規模感の土地であれば

ほぼほぼ全額還付になります。

つまり実質0円になるということです。

一度支払うものの申請することで、

戻ってくるのです。

『不動産取得税の還付 新潟』で

検索して新潟県のホームページより

指示通り申請すれば手続きも余裕の範囲です。

ただ、何もしないと戻らないのがミソです。

タイミングが良ければ支払うことなく

免除申請をすることで0円のまま

いけることもあります。

建物の不動産取得税については、

単純に建てた住宅の価値によって

比例していく(高くなる)ことになります。

ただし新築の場合は、

建物の評価額という数字から

1,200万円差し引かれてその金額に

対して今のところ3%の税金がかかります。

『建物の評価額=購入金額ではない』ので

なんとも計算ができないのですが、

一般的には、

『建物の評価額(大きい)<購入金額(小さい)』

という関係が成り立っているので

評価額の目安は購入金額の50~60%

と言われています。

つまり2,000万円の家を買えば、

50%を掛けると、

2,000万円×50%=1,000万円

と計算します。

1,000万円-1,200万円を差しひくと

0を下回り-200万円となることから

不動産取得税はかかりません。

3,000万円の家であれば、

3,000万円×50%=1,500万円となり

1,500万円-1,200万円=300万円

300万円に税率3%をかけると9万円。

不動産取得税は9万円となります。

豪邸を建てた場合は、覚悟を(笑)

ということでしょうか。

※ちなみに2世帯住宅の場合は、

1,200万円×2=2,400万円が差し引かれます。

継続的にかかる税金が家計の重しになることも

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アパートに住んでいるときは

支払う必要がなかったのに、

家を建てることによって継続的に

支払う必要がある税金を知っていますか?

実はこいつがやっかいもの。

家計を圧迫するサブスク税金です。

さきほどの不動産取得税と同じ考え方で

価値あるものほど税金が高くなるのですが

”固定資産税”という税金があります。

この税金とセットと”都市計画税”という

仲良しの税金もあります。

固定資産税とは、

毎年1月1日の時点で不動産を持っている人に

課税される税金です。

なので例えば今年の10月くらいに

家が完成したとすると、

来年の1月1日の時点であなたは

土地と建物を所有していることになるので

来年から固定資産税が発生します。

所有している不動産の価値が高ければ

高いほど税金が高くなるため、

別名”ぜいたく税”とも呼ばれます。

税金の計算方法は複雑なので

ざっくりと書きますが

土地建物は価値によって不動産評価額

という基準値が決められます。

税率は評価額×1.4%です。

購入した価格そのままではなくて

だいたい買った金額の50~70%

くらいになります。

例えば

土地1,000万円、建物2,000万円で買えば

土地1,000の50%=500万円

建物2,000の50%=1,000万円

が評価額になります。

土地については家を建てる場合は、

土地の面積にもよるのですが

約60坪までの部分については、

更に6分の1まで評価額が軽減されます。

500万円×1/6×1.4=約11,666円

という感じになるため

新潟で家づくりをする場合においては

多くの場合は土地分の固定資産税は

それほどではありません。

建物については2,000万円の家を

買った場合に評価額が1,000万円だとすると、

1,000万円×1.4%=14万円

という計算になります。

同じくセットの都市計画税も発生します。

都市計画税とは、

道路の建設や公園を作ったり

町の機能を維持するための協力金の

ような税金というイメージです。

税金は先ほどと同じように計算し

税率は0.28%(新潟市)です。

土地の分と合わせるとだいたい年15万円くらいですね。

これがずっと続くのです。

新築から3年は軽減される特例がある

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先ほどのモデルケースでいきなり15万円が

課税されるかというとそうではなくて、

新築から3年間は建物の固定資産税が半分になります。

※長期優良住宅などは5年

15万円が半分で75,000円ですから、

土地の分と合わせるとだいたい年で10万円

くらいというのが新潟で一般的な

金額で家を建てた場合のスタンダードと

なります。

4年目からは半分になるのが終わるので

固定資産税はいきなり上がります。

※というか本来に戻る

建物の評価は3年毎に見直されるので

基本古くなっていけばいくほど価値が落ち

税金も下がっていきます。

しかし価値はいきなり落ちるわけではないので

まだ建物の価値がそこまで下がらないことから

税負担があることを覚悟しておきましょう。

ここまでが

・不動産取得税

・固定資産税と都市計画税(セット)

のイメージになります。

ちなみに支払い方法は、

自動車税とかと同じで納付書が

ご自宅にポストインされます。

1年分が4分割になって明細がきます。

一度に一気に支払っても良いし

3か月ごとに分割払いしてもOKです。

私は後になって忘れそうだから

一気に払っていますが春はとにかく

税を意識する季節になります。

「また来た、請求書...。」

みたいな感じですね。

長くなってきたので続きの税は、また今度。

(まだまだありますよ)

PS

継続的な税金負担や維持費も

トータルで考えて、

家を買っても

大丈夫かを知りたい方は、

新潟住まいのお金相談室の

マイホーム予算診断サービス

ご活用ください。

昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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