太陽光発電って本当に得? メリット・デメリットを考えてみた

6月より電気代の値上げが決まりました。

東北電力の値上げ率は21.9%
具体的には、1か月の電気代が15,000円だとすると月々3,150円上がることになります。

今回の値上げは、時期がポイントです。

とうのも、6月というのは一年で一番光熱費が少なくてすむ月。

新潟においても梅雨入り前後。
暖房も冷房もつけずに過ごしやすいため、上がったことに気づきにくい月と言えます。

冷房をフル稼働する真夏。
そして暖房をフル稼働する冬。
値上がりした電気代にびっくりする方が多くなるのではないでしょうか。

一戸建ての光熱費が年間約30万円(月あたり25,000円)だとしたら、値上げ後は365,700円(月あたり30,475円)になります。

なかなかのインパクトですよね。
電気代を節約するために、何かできることはないかな?と対策を考える方も多いでしょう。

太陽光発電ってどうなの?

一戸建て家庭だと、月5,000円ほどの上昇(1年分を平均化した場合)になるのではないかという今回の値上げ。

平均的な家庭の値上げ幅は、およそ年間で6万円になります。

こうなって今注目を浴びているのが、太陽光発電です。

太陽光ってトクなの?損なの?って議論はよく出ますよね。

大手は基本的には推し。
中小工務店は「希望があれば採用する」という感じで、それほど積極的ではない。

こんなふうにはっきりと2つに分かれている印象があります。

そもそも初期投資の元はとれるのか

平均的な発電量のものを搭載すると損益分岐点(初期投資を回収できる時期)が10年目くらいにきます。
メーカー保証も10年がスタンダード。なので、損益分岐点まではメーカーが保証してくれると見て取れます。

光熱費が21%上がったからといって、太陽光の初期導入コストが21%上がるわけではありません。

どちらかというと、太陽光発電導入コストは普及率が広がり低下傾向にあります。

そう考えれば、光熱費が上がっている現在「今までよりも早く元を取ることができる!」
こういった背景から新築時に太陽光発電を検討する人が急増しています。

また既存住宅でも、追加で太陽光発電を搭載する家庭が増えてきているようです。
私の知り合いでもリースで導入したという話を聞きます。

一見すると、太陽光発電にはメリットしかないように思いますよね。
初期投資がかかる以外のデメリットはないのでしょうか。

太陽光発電は住宅設備というより「投資商品」

太陽光発電システムはだいたい100~150万円の初期コストがかかります。

早い話、電気代を10年で元を取り、さらにその先は「プラスになっていくかもしれない」という投資です。
目先の計算では比較的勝てる可能性の高い投資、という考えですね。

ネットで情報を取ろうとすると、当たり前ですが業者のコンテンツが多いです。
そのため「これでもかっ!」ってくらい”推し”です。

なので、あえてあまり書かれていないデメリットの話をしてみます。

設備の修理や故障時は工事費がかさむ

太陽光発電システムは、ソーラーパネルだけではなくパワーコンディショナーという装置があります。発電された電気を家庭で使用できるように変換する機器です。

これらは機器ですから、当然耐用年数があります。
パワーコンディショナーは耐用期間10~15年
パネルも耐用期間20~25年
このくらいの期間で取り換えが発生します。

そのさい取り換え費用はもちろんですが、廃棄費用も掛かります。
さらにパネル工事は足場を組まないといけません。なので時期的には屋根・外壁補修のタイミングで一緒に行うと良さそうですね。

逆に兼ねないで補修が必要になると、思った以上の工事費となりそう。
今までのトク分が、ここで一気に吹っ飛んでいく可能性があります。

足場がかなりの高額工事

さらに、紫外線や熱による劣化で年々発電効率は衰えていきます。
メリットの1つとして挙げられる「売電価格」も年々下がっています。

機器が保証期間後、いつ壊れるかは運次第かなと思います。
そして保証期間内でも原因によっては保証されないかもしれません。
発電効率保証も、条件を満たした場合に限る...。とかがあるかもしれません。

長く壊れずに使えれば大きくトク。
でも10年ちょっとで修理費用がかさむとそうでもないかもしれない。
それが太陽光発電です。

中立的に見ると、確かにトクっちゃ得そうだけれども「すごーくおトク!」ってわけでもない印象を受けます。

太陽光発電は災害用の備えとして◎

太陽光発電システム搭載と非搭載の違いでトータル光熱費に圧倒的な差が出るかどうかは、正直不明です。

自動車で言うと、
価格は安いが燃費がHV車に比べると悪いガソリン車。
価格が高いがガソリン車に比べると燃費が良いHV車
この2つの比較にちょっと似てますよね。

自動車の場合は、7年以上9万キロ以上がHV車がガソリン車を逆転する基準のようです。ただし、HV車は車検時に修繕費が割り増しになるそうです。

なので、やっぱり結局どっちもどっち。というよりもHVはトータルコストでは劣勢。
ただ静粛性はHVは抜群なので、損得よりもそちらに価値を感じれば◎。という評価です。

太陽光発電システムもそんな感じで、自宅に搭載するメリットは損得以外もあります
それは災害時に自家発電できるということです。

外が晴れていれば、電気が止まっても家庭で電気を生み出せます。

蓄電池も併用すると250~300万円の初期コストがかかります。ですが、災害時には家の中に入れるくらい建物が大丈夫ということであれば停電時にも家の中の家電製品を稼働することができます。

災害や大規模停電が不安という方は、金銭的な損得とは別なところにもメリットがあるので採用するのはいいと思います。

とはいえ非常時も万能ではありません

太陽光発電は当然ながら太陽のエネルギーを活用するので、新潟だと冬に弱いことになります。

ご存じの通り、冬の晴れ間はかなり貴重。
とくに大雪時での大規模停電時には、非常用電源としての機能が期待しくにいです。
パネルの上に雪が載ってしまうと発電が期待できないからです。

電源バックアップが期待できるかは、その前後の天候や季節の運次第というところも出てきます。

建物自体がダメージを受けたり、津波が来そうな状況。
そのような状態であれば、家の電源があっても家にいたら危険です。

私は幸いにして一戸建てを建てて12年間、一度もそういう状況はありませんでした。
なので、災害時の備えとして初期投資をする気持ちはあまりありません。

考えようですが、もしその時は冷蔵庫の物がダメになっても、エアコンが動かなくて暑くて寒くて辛くても仕方ないと思ってます。

確率的には、今のところ0%(0日/4,380日)。
明日それがおきたとしても、0.02%。

電気インフラは復旧までスピードは速いので、それに期待して待とうと思います。

現状停電になった時の備えは、車中泊用のポータブル電源とガスのカセットコンロくらいです。
冷蔵庫やエアコンは動かせませんが、スマホの充電は10回以上できますし、お湯も沸かせます。

そして最近はポータブル電源も進化しており、1日間の冷蔵庫を稼働されられるものもあります。
災害時の電源確保としては、個人的にはそっちが気になります。

太陽光発電がおすすめな人

ネットには、太陽光発電のメリット記事があふれています。なのであえてちょっとデメリット目線で書きました。

そこで勘違いしないでほしいのですが、個人的には太陽光発電はダメとは思っていません。

すごい得ってわけではない。
それは理解したうえで「総合的には損にはならない可能性が高い」のではないかと思います。
電気代が上昇傾向にあればなおさらです。

特に、家族が多くて家庭内の電気使用量が多い人はメリットを出しやすいかもしれないです。

さらに、電気自動車に関心が強い人もいいですよね。
純粋にエコとかは別としても、電気自動車に乗りたい人は家に太陽光発電システムがあると相性はいいと思います。

昼間家にいて、家で仕事をすることが多い人もいいと思います。
あなたは太陽光発電についてどう考えますか?

メリットだけではなく、デメリットも両方みてぜひ決めてくださいね。

PS

あくまでも個人的には、太陽光発電は別に我が家になくてもいいかなという気持ちです。

耐震性も不利になるのと、後々メンテが面倒。
災害時の備えとしては、考え方的には個人的には不要。

金銭的損得だけなら太陽光初期やメンテ・入れ替えコストをNISAに入れた方が、有利になる可能性が高いという判断ですね。
そして太陽光発電の設置にもコストがかかります。
住宅の資金計画に無理がでないか、きちんと見極めて設置することが大切です。

マイホーム予算診断サービスを活用して、導入に無理はないか確かめてみてくださいね。

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昆 知宏
新潟住まいのお金相談室代表。新潟の住宅会社の営業マンとして働いた後、売り手の立場ではなく買い手の立場に立って住宅購入の相談ができる場所を作る為に独立した。

保険や住宅を売ることを目的にしない住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして、100%顧客サイドで顧客の理想とする家を安心・納得して買えるようにアドバイスを行う。そのスタイルが支持され、新潟県全域から年間100件以上の相談依頼を受けている。

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